日本で最も身近にいる小鳥は「スズメ」だと思います。しかし、「スズメ」で知っていることを答えて下さいと言われたとき、どれくらい答えられるでしょうか。確かに身近にいる鳥ですが、体の大きさ(14-15㎝)程の小さな小鳥で、羽は茶色で、ちゅんちゅんと鳴く程度のことぐらいしか知らない人が殆どだと思います。

スズメは世界中に広く分布しています。スズメの体重は25g程度で実際に手にもってみると、その軽さに驚きます。鶏の卵1個の重さは、60g程ですから25gがいかに軽いか判ると思います。

鳥は空を飛ぶために体全体が軽くなるように工夫されています。骨も地上の動物とは違う構造で軽くできています。

スズメは、人が住んでいるところに寄り添うように生活しています。人口が減少している過疎地域では、スズメの数も減っていると言われています。

おそらくスズメは人間の近くにいれば、天敵から襲われるリスクも減ることを知っているのだと思います。(スズメの天敵は、猛禽類の鷹や鷲、それにイタチや蛇など様々です)

人間の近くにも、ペットの猫や、町中にいるカラス等もいますが、人が住んでいない野山の危険度は比べようがない程だと思います。

《スズメの子育て》

スズメは、春になると産卵します。卵は2㎝×1.5㎝の大きさで、1日に1個のペースで、概ね5個を産みます。そして抱卵は、全ての卵を産み終わってから始めます。

その理由は、同時に抱卵をしないと、孵化(ふか)のタイミングがずれてしまうため、大きな雛が小さな雛を押しつぶしてしまう危険が増すためと言われています。

そのため、およそ2週間の抱卵後、皆同じ日に孵化します。尚、抱卵の時は、親鳥のお腹の羽毛は卵に皮膚の熱を伝えるため、抜け落ちています。(これは多くの鳥類にある仕組みだそうです)

孵化した時は羽毛もありませんが、これからさらに2週間で親鳥と同じ大きさになって巣立ちます。

孵化したヒナに与える餌は、バッタや蛾、それにアブラムシと植物の種子等です。これらの栄養分を食べて、孵化した時の2gから、2週間後には、その10倍の20g程度に急成長します。

巣だったヒナは、その後、1週間は親鳥と一緒に過ごして、餌の取り方や危険等を教えてもらいます。その後は、同世代の仲間とともに群れで行動するようになります。

そして、親鳥は次の巣作りを始めます。1年に2〜3回の子育てをするようです。