昆虫類は地球上の全動物の種類の75%を占めているそうです。昆虫は6本肢ですが、他の多くの動物たち(犬、猫、馬、カエル、トカゲ、ネズミ等)は、4本肢です。しかし、地球上の種で、3/4も占めている昆虫たちが6本肢であるという理由はあるはずです。

4本歩行の場合は、2本の肢を地面につけて、残りの2本を動かして歩きます。そして、地面につけている2本は対角線上にある足を使っています。対角線上にある2本の肢を接地していますが、体の動きと共に重心も移動するため、2本肢でバランスをとるのは難しいのですが、尻尾や身体全体の動きでバランスをとっています。

昆虫の場合は、3本の肢を接地して、残りの3本肢を動かしています。このように3本肢を接地できるので、体の重心は、その3本肢の中におくことができるため安定しています。このように、4本肢の動物たちに比べると、6本肢はバランスをとりやすいことが判ると思います。

自然界では、ギリギリ必要な物だけを残して余分なものは淘汰されていきます。多分、6本も肢があるよりも。4本肢の方がエネルギー消費や、神経系なども少なくて良いと思われます。

それでは、何故昆虫は、他の多くの動物たちのように4本肢ではないのでしょうか。

昆虫は、脱皮する時に体を思いきりのけぞらしたり、風で揺れる不安定な葉っぱにつかまったり、木に登ったりしていて、地上で生活する他の動物たちに比べて、平地で生活することが少ないため、どうしても安定感のある6本肢が必要になったのではないかと思われます。

このように、小さな昆虫が不安定な場所で生活するのには、安定感のある6本肢は必要不可欠だったのだと思います。そして、昆虫よりも大きくて足元が平らな場所で生活をする他の動物たちにとっては、安定感では劣っても、消費エネルギーなどとの兼ね合いで4本肢を選択したのかもしれません。

現在、世界中で歩行が安定している6脚歩行のロボットが研究開発されています。それは災害現場などのような足元が凸凹した地面でも役立つロボットです。

地球上でもっとも種の多い昆虫の研究は、人々の生活に役立つ情報を提供してくれます。あまりにも種類が多すぎて、まだ研究されていないものも数多いと思います。私のような昆虫好き人間にとっては、まさに未知の宇宙のように感じてしまいます。これからも新しい発見が楽しみです。