鳥は大空を羽ばたいて飛びますが、飛ぶためには特別な身体が必要です。

まず、翼を力強く羽ばたき下ろして飛ぶ時の前進力を生み出す筋肉は「大胸筋(だいきょうきん)」です。これは、飛ぶ鳥の身体の中では最も大きな運動器官になります。

そして、翼を羽ばたき上げる筋肉は「小胸筋(しょうきょうきん)」です。この筋肉は、それほど力を必要としないため、薄くて小さい筋肉でできていて「大胸筋」の下に隠れています。鶏の場合は笹見(ささみ)肉になります。

尚、「大胸筋」と「小胸筋」に十分な酸素を供給するために、肺臓には「気嚢(きのう)」と呼ばれている大きな袋がつながっています。この「気嚢」は、いわゆる高性能エンジンのガス交換や燃料輸送などを担っている特殊な器官で、肺臓とつながって飛行という激しい運動で生じた体温を放熱することもしています。

そして、「大胸筋」と「小胸筋」を支える特別な骨が「竜骨突起(りゅうこつとっき)」です。「竜骨突起」は、飛ぶための筋肉の支点になっています。

また、胴体と翼をつなぐため鎖骨とは別に「烏かい骨(うかいこつ)」という鳥類に特別に発達した骨もあります。

骨は、空洞になっているところには支柱が交差していて強度を保ち、全ての骨を合わせても全体重の5%程度と軽量です。

鳥の体温は40℃前後ですが、心拍数は鳥の種類で大きく異なります。スズメは640-910/分と、とてつもなく大きな心拍数ですが、白鳥は80/分程です。(人は60-75/分)

高速で空を飛ぶ、鳥の視力は抜群に良くて、人の5-8倍以上と言われています。そして、小脳や神経の反射機能もかなり優れているそうです。

さらに強力な消化器官を持っていて、腸管は短くなっています。卵で産んでから育てるという子育手法も、飛ぶためには必要なものです。

そして何よりも特徴的なものは、羽毛です。飛ぶためにはなくてはならないものですが、身体の保護も担っている鳥だけが持っているものです。