「サシバ」という鷹は、熱帯地方や亜熱帯地方から夏鳥として北海道を除いた日本各地に渡来します。そして、秋になると南の地方に戻っていきます。その時には遥か遠方まで渡り飛行をするのですが、彼らはいわゆる短距離飛行の選手のような鳥です。

長距離飛行に向いていない体をしている「サシバ」は一体、どうやって長距離を飛行しているのでしょうか? 「サシバ」の渡りのテクニックを調べてみました。

「サシバ」は猛禽類のため、上空を滑空して獲物を探しています。実は、空高く舞いあがる方法は、晴天の日に発達する上昇気流をとらえて、ぐるぐると旋回しながら空高く舞い上がっていたのです。

上昇気流をとらえると、羽ばたく必要もなく、かなりの高さまでいくことができるそうです。

「サシバ」が渡りをする時には、この上昇気流をとらえて旋回しながら、天空の高いところまで行き、そこから滑空して南の方向に滑るように飛んでいきます。そして、また、上昇気流をとらえて上空に舞い上がってから、滑空をするというようなことを繰り返しているそうです。

そして九州の南端(佐多岬)まで同様な方法で飛行していきます。確かに、この方法なら、それ程エネルギーを消費しないで遠くまで飛ぶことができます。

但し、ここからは、島と島が離れているため、大海原の上空を必死に羽ばたいて飛ぶそうです。

島にたどり着いた「サシバ」は疲れ切っていて素手でも捕まえられたそうです。

一説によると、渡りの鳥で初飛行をする若鳥の1/3は途中で力つきる程、過酷なものだそうです。

渡りをする鳥は多くの種類がいますが、何故そこまで大変な思いをして、渡りをする必要があるのでしょうか?

自分に合った環境で多くの集団(群)が生きていくためには、移動が必要なのかもしれません。

生物たちを調べると、それぞれの世界で、皆必死に日々の生活をしている姿を知ることができます。