普通の鳥は、卵を産んだら親鳥が体温で卵を温めて孵化(ふか)させますが、「ツカツクリ」という鳥は、暖かい砂を利用したり、火山の地熱を利用したり、落ち葉が腐る時の発酵熱を利用したりして雛を孵(かえ)すそうです。

この「ツカツクリ」という名前は、「塚作り」から命名されています。

(1)「ツカツクリ」の卵の孵(かえ)し方(落ち葉の腐食による発酵熱を活用する例)

「ツカツクリ」は、オーストラリア、ニューギニア、インドネシア、米国のマリアナ諸島の森に生息しているキジ目で、ニワトリぐらいの大きさの地上生の鳥ですが、とても巨大な巣を作ります。

まず、落ち葉を集めてきて、それを直径7メートル、高さ2.5メートルも堆積させます。その堆積した落ち葉の上に卵を産んで、その上に砂や落ち葉を載せて巨大な塚を作ります。

集めた落ち葉は、5トンにもなる量で、やがて腐り始めると発酵熱で高温になります。この熱を使って卵を孵化させるのですが、親鳥はくちばしや舌で熱を感知して、常に33℃に保つために落ち葉を取り除いたり、かけたりして調節しています。卵は8-10週間で孵化しますが、面倒をみているのは雄鳥です。

但し「ツカツクリ」が全て、このように面倒をみているわけではないようです。塚を作って卵を産んだら、その後の面倒はみないで、さっさと姿を消してしまうというような種類もいるそうです。

(2)「ツカツクリ」の雛

「ツカツクリ」の雛は「早成性(そうせいせい)」で、塚から出てくるときには、既に羽毛が生えそろっていて自分で餌を捕ることもできます。そのため、親鳥の庇護(ひご)も受けないで、塚から出て、そのまま去っていくものもいるそうです。

尚、卵から孵った時に、羽毛などがない状態で出てくる「晩成性(ばんせいせい)」の鳥は、親鳥から餌の世話が必要で、育児なども必要ですが、晩成性の鳥の方が進化した鳥と言われています。