ほとんどの鳥類は、体の大きさや、環境(厳寒の極地や灼熱の砂漠)に影響されないで、体内の温度を40℃に保っています。しかし、何故このような高体温なのでしょうか。鳥類が高い温度を保持している理由について調べてみました。

(1)高体温のメリットとデメリット

一般的に動物の生理的能力は体温の上昇とともに増加します。体温が10℃高くなると、神経刺激の伝達速度は1.8倍に、筋肉収縮の速度は3倍にも増えます。

こんな素晴らしいことはありませんが、鳥類が高体温を維持するには、爬虫類の20〜30倍のエネルギーが必要ですし、高体温を保つとオーバーヒートによる死のリスクも増えてしまいます。

細胞内のたんぱく質は、壊れると直ぐに新しいものが作られますが、体温が46℃を超えると細胞内のたんぱく質は、その補充が破壊に追い付かなくなり、又、脳内では致死的な生化学反応が起こってしまいます。

(2)高体温を維持する特別な身体の機構

両生類や爬虫類も体温が高くなると素早い動きで逃げることや襲いかかることができるようになりますが、直ぐに動けなくなります。しかし、体温を40℃に維持している鳥類は素晴らしい持久力を持っていて、数時間から数日間も飛び続ける種もいます。

しかし、このように素晴らしい体温調節機構と、持久力を持つためには

体細胞への膨大なエネルギー供給と急速な酸素の供給を必要とするだけでなく、このような高次元の活動の結果、体内にたまる有毒物質をきわめて短時間に排出する仕組みを体内に持っていなければなりません。

鳥類は、体の特別な機構として、有酸素代謝の増大と断熱構造を所有したことによって、このようなことを実現させています。この詳細については、別の機会に少しずつ紹介していく予定です。