実家の庭の芝には、毎年5月頃になると、独特の白い色をした小さな花が咲きます。私は、数年前に気が付いたのですが、母の話では随分昔に親戚のおばさんが持ってきてくれた「銀杯草(ギンパイソウ」だそうです。

「独特な白い花」というのは、何だか紙を折りたたんで作ったような趣がある花だからです。緑色の芝の中のあちらこちらに、芝の背丈と競争するようにして、ちょっとグレーの色が入ったような眩い白い花が開きます。

ギンパイソウが好む場所と育て方

ギンパイソウは、暑さや寒さには比較的強いのですが、夏の強い日差しや高温多湿は苦手のようです。そのため、午後になると日がかげる家の東側に植えるのが良いとされています。増やし方は、株分けで、簡単に育ちます。

実家で植えられているのは家の西側方向にある庭ですが、芝生に守られているためか、とても元気に育っています。芝生の手入れはしますが、ギンパイソウについては、何もしないで白い花を楽しむことができます(肥料どころか、水すら撒いていません)。

ギンパイソウの花が散るといつのまにか、ギンパイソウのことは忘れてしまう程です。

ギンパイソウの花が散って、芝の葉が伸びてくると芝刈りをしますが、ギンパイソウのことは何も考えないで芝を刈ってしまいます。それでも翌年の5月になると、当たり前のようにギンパイソウは花を咲かせてくれます。

ギンパイソウの花言葉と原産地

ギンパイソウの花言葉は、「心がなごむ・許されざる恋・楽しい追憶・清楚・平和・着実な行動」等だそうです。可憐で清楚な雰囲気の花に合う花言葉だと思いますが、「許されざる恋」というのは穏やかではないですね。そんな情熱的な花には見えないのですが、見る人の心模様によっては、そう感じるのかもしれません。

ギンパイソウは、漢字で銀杯草と書くため、日本の花と思っていましたが、原産地はアルゼンチンでした。南米原産と聞くと、どこかに情熱的なものが潜んでいるのかもしれないと納得してしまいました。

日本に伝わってきたのは明治時代の末期ということです。西洋文明とともに伝えられた花なのですね。

ギンパイソウの様々な花名

ギンパイソウは、ナス科で、ニーレンベルギア属(ヤマモドキ属)の多年草です。(ニーレンベルギアは、スペインの植物学者のニエレンベルグの名前にちなんで付けられたそうです) 学名は、Nierembergia rivularisですが、花の形などから英名は、Cup flowerと呼ばれています。日本の銀杯草と同じ発想ですね。

尚、日本では、別名で「亜麻擬(アマモドキ)」や「糸葉桔梗(イトバキキョウ)」等とも呼ばれているようですが、ニーレンベルギア属には数10種類もあることから、花の形や植物の大きさ等様々なものがあります。

[補足]

■「亜麻擬(アマモドキ)」の「亜麻」は、アマ科の1年草のことを指しているようです。
つまり、アマモドキは、アマ科の1年草に似ている植物というような意味になります。

■「糸葉桔梗(イトバキキョウ)」は、ニーレンベルギア属の多年草のことですが、花の写真を見ると桔梗に似た花でした。

これは、私の想像ですが「アマモドキ」や「イトバキキョウ」と呼ばれている別名の花は、私の実家にある白い花のことではないと思います。多分、ニーレンベルギア属の中にある、全く別の花のことを、そう呼んでいるのだと思います。

まあ、色々と想像はつきませんが、実家のギンパイソウは、5月から6月に私の心を和ませてくれる花の代表です。

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