鳥の飛び方は大きく2つに分けることができます。それは、翼をはばたいて飛ぶ「羽ばたき飛行」と翼を広げた状態ですべるように飛ぶ「グライディング(滑空)」です。

これらの基本的な飛び方には、次のような利点と欠点があります。

「羽ばたき飛行」

これは、安定した高度を保ちながら直進できますが、大きなエネルギーを消費する欠点があります。

「グライディング」

「グライディング」は、「羽ばたき飛行」よりも低エネルギーですみますが、安定した高度は保てません。

当然ですが鳥たちは、そんなことぐらい経験して知っています。そして、鳥は、これらの飛び方に気象条件(上昇気流や下降気流など)を組み合わせてベストな方法で飛んでいます。次に主な飛び方を整理します。

代表的な飛び方

直飛(ちょくひ)

これは、パタパタと羽ばたきながら真っすぐに飛ぶ方法です。普通に鳥が飛んでいる時のイメージの飛び方です。

波上飛(はじょうひ)

滑空をして高度が落ちてきたら強く羽ばたいて上昇します。そして、また翼を閉じて弾丸のように滑空します。

このように滑空と強い羽ばたきを繰り返しながら飛ぶ方法を波上飛と呼びます。この飛行軌跡をみると上下に波打つように描かれます。

この飛び方は物理的には普通の羽ばたき飛行と同じですが、一時的に翼の筋肉を休める利点があります。ヒヨドリやセキレイ類、それにキツツキなどがこの方法で飛行します。

帆翔(はんしょう)

これは、翼を広げて上昇気流をとらえて飛ぶ方法です。上昇気流をうまくとらえると、ぐるぐる回りながら一気に高い場所に飛んでいくことができます。

「帆翔」は「ソアリング」とも呼ばれます。タカ、ワシ、トビ等の猛禽類(もうきんるい)やアホウドリ等に見られる飛び方で、省エネタイプの飛翔方法です。

尚、ソアリングをして宙に舞い上がるのは簡単そうに見えますが、尾羽を左右に傾けながら微妙なバランスとっているそうです。

私は、市の運動グランドに降りた親子のトビが、飛び立つところをみましたが、思っていたよりも大きなトビに驚いてしまい、どうやって上昇気流をとらえたのかさえ判りませんでした。(まだまだ、経験不足です)

その他の飛び方

急降下

高度の高いところから、重力を利用して一気に下降する飛び方です。頭を下にしてできるだけ、空気の抵抗を減らすように翼をたたんで下方に飛びます。ハヤブサ等の肉食の鳥が獲物を捕らえる時などに行います。

ハヤブサが獲物を攻撃する時には、時速440kmもの速度がでるそうです。

ホバリング

鳥が獲物に狙いを定めている時等に、空中に止まっているようにして飛ぶ方法です。羽を激しく羽ばたくことで重力とのバランスをとり、宙に停止することができます。カワセミ、ノスリなどで見られます。

尚、ハチドリのホバリングは有名で、テレビの映像などで見た人は多いと思います。

人間は鳥が空を飛んでいる姿を見て、飛行機やヘリコプター、気球等を作りましたが、今でも映画の世界では乗り物に乗るのではなく自分の体が宙を飛ぶヒーローたちが登場します。

人は、重力に支配されないで自由に飛び回れることを願っているのだと思います。人は、鳥が飛ぶ姿に憧れています(私もその中の一人です)。

もっと技術が進むと、そんな世界があるのかもしれません。楽しみです。