既に10月中旬にさしかかろうとしています。待ちに待ったハクチョウが日本にやってきてくれる季節になりました。

先日のニュース番組でも北海道にコハクチョウが飛来している映像を放送していました。

本格的なハクチョウの飛来は、もう少し先ですが、環境省で行っている渡り鳥の飛来状況のデータがありましたので、それをハクチョウだけに限定してまとめてみました。

このデータは、全国39個所の特定場所(国指定の鳥獣保護区等)で日本に訪れる渡り鳥が飛来した個体数をカウントしたもので、2017年の秋から2018年春の期間は月毎に3回行われます。

次に9月のデータを示します。(表内数値はハクチョウの飛来個数)

2017年9月 ハクチョウ飛来状況

上記のように、現時点では9月下旬のデータも届いていないところが多く、飛来ハクチョウも少ないため、今回のデータ集計は北海道に限定しました。

尚、調査地点では、様々な渡り鳥を確認してデータにまとめていますが、報告書を見ると苦労の一部に触れることができます。

渡り鳥飛来状況の調査報告書から垣間見える内容

環境省がまとめている、個別の調査地点のデータには、少しだけコメントも掲載されているものがあります。

このコメントを見るだけでも、観察における苦労などを想像することができます。

■コメントの一例(下記は原文を記載しています)

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《濤沸湖》
調査時は満潮、風やや強く湖面波立つ。湖全体にカモ類増加。調査範囲外日最高ヒシクイ(亜種ヒシクイ)1860+羽、タンチョウ6羽。湖東部から中央(調査範囲外)では、スズガモ、オナガガモ、ホシハジロ、ハジロカイツブリなどが増加。オオハクチョウ(越夏個体)2羽には神経症状はないと思われる。

《厚岸・別寒辺牛・霧多布(別寒辺牛川下流・厚岸湖)》
大潮のため、干潮時にカモが湿原内水路に集まったところでカウント。死角が多すぎてほんの一部しか見えていない。厚岸湖にはまだ本体は来ていない。不明シギ科数十羽を確認した。

《厚岸・別寒辺牛・霧多布(琵琶瀬川下流)》
本日は水鳥がごくわずか。カモ類もシギ類もウミネコさえもいなかった。コンブ漁の船が出入りしたが、その影響とも思えない。

《風蓮湖 根室市側》
台風の前日の為風が強く、渡り鳥も葦に隠れて確認出来ない状況だった。マガモ16羽は地元繁殖と思われる。コガモ8羽は渡り鳥と思われる。
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広い場所(湖等)に飛来する渡り鳥を観察してデータにするのは、大変な苦労があると思います。
もちろん、正確な個体数を確定することは不可能です。環境省も、この調査は、どの程度渡り鳥が飛来しているのかの傾向を把握することを目的にしていると明記しています。

これらのデータは大変貴重なものです。これからも機会を見つけて、本ブログでも紹介していきます。