もう7,8年前のことですが、庭にあるシャラの木の根本付近(3本の根に囲まれた地面)から出てきた小さな木に、オレンジ色をした綺麗な実がなりました。

誰も植えていない木です。野鳥が運んできたようです。(この時は、野鳥の糞に入っていた種が芽を出したのだと思っていました)

この木の実は、夏ごろは緑色でしたが、いつの間にかオレンジ色に変わっていました。真冬に鮮やかなオレンジ色はとても目立ちました。

30㎝ぐらいの背丈で、葉の周囲はギザギザしていてやや細長く、とても深い緑色をしています。

私は、この深い緑色の葉の形や、つやつやした緑色の実も気に入っていました。

もちろん、真ん丸のビー玉大のオレンジ色の実は特別輝いていて、見とれてしまう程の魅力がありました。

そんな、木が、いつの間にか枯れてしまいました。実は、毎年、冬を越すと、いつの間にか枯れてしまうため、夏ごろには芽をだすだろうと思っていました。(残念でなりません)

ところが、3,4年ぐらい前から、実家の庭の隅にも同じ木の実が出てきました。婆さんに聞いてみると、いつの間にかはえてきて大変気に入っているとのこと。

実家の片隅に生えてきた木は、毎年少しずつ規模を拡大しています(横に広がってきたように感じます)。何とか、我が家に持って行って育ててみたいと考えていますが、また、枯れてしまうのではないかと心配です。

この木の実の名前がわかれば、育てる方法も判るはずです。そして、図書館の図鑑で、それらしいものが見つかりました。

木の実は、「冬珊瑚(フユサンゴ)」でした。珊瑚のように鮮やかな実を、いっぱいつけるためだそうです。

冬珊瑚(フユサンゴ)なんて誰が付けた名前でしょうか? 名前を聞いただけでも惹(ひ)かれてしまいそうです。

フユサンゴの概要

フユサンゴは、ナス科でブラジルが原産でした。日本には明治時代に入ってきたようです。

花を咲かせてから、鮮やかな緑色の実をつけ、黄色に変わり、その後でオレンジ色になります。そう言われてみると、確かに実家になっている実は、黄色の時期もありました。

鮮やかな実は、寒さには強いそうです。(これは納得します)

しかし、この鮮やかな実には毒があるらしいということが記載されています。(中毒を起こすので絶対に食べてはいけないそうです)

毒があるのなら、私が想像していたような、鳥の糞で種が運ばれたというのは間違いになります。

フユサンゴの育て方

ナス科の植物のため、水を好むそうです。但し、根腐れするので長期間ジメジメの状態は駄目です。

月に1回程、化成肥料も必要でした。

また、植え替えは好まないので、春に種を蒔くのが良いそうです。

そして、気を付けなければならないのは、連作障害(れんさくしょうがい)を起こすため、3年もすると枯れてしまうことが判りました。

連作障害(れんさくしょうがい)とは?

トマトやナスなどは、毎年同じ場所で栽培すると上手く育たないことを指しています。土壌にいる微生物のバランスがいいと、そこで栽培する野菜の生育は良くなりますが、翌年にはバランスがくずれてしまうようです。

連作障害を防ぐには、毎年土壌を変えることで防ぐことができます。但し、フユサンゴは植え替えで弱ってしまうため、できるだけ根の周りの土はふり落とさないようにして植え替えることが大切です。

どうやら、我が家の庭に出てきた、フユサンゴは、3本のシャラの木の根に囲まれた場所のために連作障害を起こしてしまったようです。

フユサンゴは鉢植えにして、毎年土を入れ替えることで長く楽しむことができることが判りました。植え替えのストレスを受けやすい植物のため、最初は、種から栽培しようと思います。

フユサンゴの楽しみ方

■冬珊瑚(フユサンゴ)は、見た目だけでなく名称も素晴らしいものでした。実家の庭にあるフユサンゴの前に、名称を入れたプレートを設置しようと思います。(名前も楽しめます)
■フユサンゴは、同じ場所では育ちにくいため種から栽培して、鉢植えで毎年土を変える必要があります。
■フユサンゴの実には、毒が含まれていて食べると中毒をおこすそうです。鑑賞用としてお楽しみ下さい。

フユサンゴは、鳥が運んできたのでなければ一体どうやって、我が家や実家の庭に芽をだしてくれたのでしょうか? (ミステリーです)