千葉県市原市の仮称「チバニアン」の地層のように、地球の地磁気が反転すると何が起きるのでしょうか?
地磁気が反転するには、地磁気がなくなる期間を通過して、その後逆向きの地磁気が形成されていきます。

地球では、過去にも何度も地磁気が反転したことが判っています。過去の地磁気反転の痕跡をみると、反転は瞬時に起きるのではなく、数千年の月日をかけて磁場の向きを変えていることが判っています。

つまり、地磁気が反転する時には、地磁気消失の期間(数千年間)が存在することになります。

現在の地磁気の反転は地球の歴史では繰り返されていますので、反転する時には何が起きるのかとても気になります。

地球の過去の地磁気反転について

地球の歴史では、過去360万年間に11回以上、地磁気が反転したと考えられています。

また、海底の地層を調べた結果、痕跡が残っている2億年間の平均をみると、地磁気の反転は凡そ20万年に1度発生する頻度ですが、間隔に規則性はなくて、長い時には4000万年間も反転しない時期もあります。

チバニアンは、最後に地磁気が反転した時期ですが、地層の境界に含まれる鉱物の年代測定の結果から、77万年前と確認されています。

4000年間も地磁気が反転していない時もありますが、発生頻度は(1回/20万年)ですから、現在は、何時反転してもおかしくない時期に相当しています。

地磁気は生きものを守るバリア

地球は宇宙空間に浮いている惑星ですが、宇宙空間からは絶えず有害な宇宙線(素粒子)が降り注いできます。宇宙線は、銀河の星や太陽から来て、細胞内のDNAを破壊することもあります。

特に太陽は核融合反応で巨大なエネルギーを生み出すため、爆発的に膨張した「コロナ」と呼ばれる太陽の大気から陽子と電子の粒子が噴出して地球に到達することがあります。

この時に、地球には強い放射線が降り注がれてしまいます。

これは、一般的には「太陽風」と呼ばれるもので、気体ですが電流が流れる性質をもっているプラズマのようなものです。(雷やオーロラ等はプラズマです)

生きものが直接プラズマを浴びてしまったら、細胞は死んでしまいます。

地磁気は、そんな有害な太陽風や宇宙線から、生きものたちを守ってくれています。

地磁気は、地球を大きな磁石にしているため地球全体を磁界で覆(おお)っています。

そのため、地球に到達した有害な太陽風や宇宙線は、地磁気から出る磁界に進路を妨げられてしまうため、生きものたちへの影響は少なくて済んでいるのです。

そんなバリアの役目をしている大切な地磁気がなくなってしまう期間は心配です。

ところが、過去に地磁気が反転した時期(地磁気がなくなる期間)を調べてみても、生物の大量絶滅は確認できていません。

まとめ

チバニアンのように地磁気が反転する時には、地磁気が消失してしまう期間(数千年間)があることが判っています。

地磁気は、生きものを有害な宇宙線から守るバリアの役目をしているため、地磁気が消失してしまう期間は心配ですが、現在までの調査では生きものの大量絶滅との関係は確認されていません。

最後に地磁気が反転したチバニアンは、77万年前で平均的な地磁気反転の時期(1回/20万年)を過ぎていて、地磁気の反転はいつ起きてもおかしくない年代になっていますが、地磁気の反転は、地球規模・宇宙規模での長い年月のことなので現在の人類は心配しなくても良いと思います。

それにしても、地磁気は地球上の生き物との関係があって、興味がつきない題材です。