カミキリムシは、世界中で約3万種が知られていて、国内には800種を超える種が記録されています。

そんな、カミキリムシは色彩や形、模様などが美しいため、樹木を枯れさせてしまう害虫と言われながらも、愛好家が多い事でも知られています。

私も、カミキリムシにはとても興味があります。そこで、一般的なカミキリムシの生態について調べてみました。

カミキリムシの生態

カミキリムシは、完全変態の昆虫のため、
卵(1~2週間でふ化)→幼虫(数ヶ月から数年:種によって期間は異なる)→さなぎ(2~4週間)→を経て成虫になります。
尚、それぞれの期間は、種による違いだけではなく、カミキリムシがいる環境(温度や湿度等)によっても大きく影響を受けてしまうため一概には言えません。そのため、寿命も1年のものが、2年になることもあります。

カミキリムシが寄生している環境が乾いていると、成長は遅延しますが、日当たりが良いと短縮されることもあります。また、さなぎの時に越冬や休眠をすると、羽化は翌年に延びるようです。

そのため、一般化してカミキリムシの生態の概要をまとめようとしてもうまくいきませんが、北海道から九州までの平地から、亜高山帯の針葉樹林に広く分布するアカハナカミキリ等を例にして、カミキリムシの生態を紹介します。

一般的なカミキリムシの産卵からさなぎまでの生態

■産卵
カミキリムシは針葉樹の枯れた木(立ち枯れのものや倒木、切株等)の亀裂や
他の昆虫等が空けた脱出孔等に産卵します。

■幼虫
幼虫は、朽木(くちき)が進行腐食して褐色に色づいた状態を好んで食べます。

■さなぎ
幼虫は、腐った木の中で孵化後(ふかご)の2年後の初夏になると、
朽木(くちき)内にさなぎの部屋(楕円形)を作って、
さなぎになる「蛹化(ようか)」から、羽化へと進行します。
さなぎの期間は凡そ2週間です。

カミキリムシの成虫の食べ物

さなぎから、ふ化した成虫が食べることを後食(こうしょく・ごしょく)と呼びます。カミキリムシは、さなぎからふ化して成虫になると種によって食べるものは様々です。

■花・花粉・蜜・花弁
ハナカミキリ亜科、カミキリ亜科の多くは、植物の花、花粉、蜜、花弁など
を後食します。

■樹液や樹皮
カミキリ亜科のミヤマカミキリはクヌギ等の樹液を吸います。そして、フトカミキリ亜科の多くは、生木だけでなく、腐朽木の樹皮を後食します。

■木の葉
綺麗で魅力的な姿をしている、フトカミキリ亜科のトホシカミキリ族や、キクスイカミキリ族、フサヒゲルリカミキリ族、ヒゲナガカミキリ族、さらにシロカミキリ族などは、生木や草本の葉や茎などや、枯れ葉等を後食します。(クワカミキリは、桑の木の若い枝を後食します)

以上は、一般的な食べ物ですが、菌類や、木のヤニ(樹脂)を後食するカミキリもいます。

■菌類
フトカミキリ亜科のセミスジコブヒゲカミキリは、エゴノキという広葉樹に生えるエゴノキタケなどを後食します。また、ケハラゴマフカミキリは、クスノアザコブタケという菌類を後食するそうです。

■木のヤニ(樹脂)
サビカミキリやオオマルクビヒラタカミキリは、主にマツ科(針葉樹)のヤニを後食します。

そして、驚いたことに、水分以外は摂取しない、種(ホソカミキリ)もいます。ホソカミキリの幼虫は、白色腐朽菌が生えた樹皮下を食べますが、成虫は水分以外は食べないと言われています。

まとめ

カミキリムシは、様々な種類がいて、大きさだけでなく、背中の模様や長いひげにある模様も多様です。
そして、カミキリムシの顎の力は強くて、子供達の憧れの昆虫です。

子供の頃は、捕まえたカミキリムシの背中付近の胴体をつかんでもトゲトゲした足の強力な力で押されて、指が痛くなったことを覚えています。

しかし、日本のカミキリムシは、800種類もいるとは知りませんでした。これから少しずつ種類や生態を整理していこうと思います。