何気なく新聞の記事を見ていたら、始祖鳥(しそちょう)は、羽ばたいて飛べたかもしれないというニュースがありました。

そのニュースのことを妻に話したところ、始祖鳥って何?

という返事が返ってきました。

え、本当に始祖鳥の事を知らないの?、鳥の祖先で、誰でも知っていると言うと、妻は、
シソチョウとは、「蝶(ちょう)」のことだと思ったというのです。

確かにマイナーな世界の事かもしれません。
考えてみると、私も始祖鳥のことは、名前ぐらいしか知りませんでした。丁度良い機会と思って調べてみました。

始祖鳥とは?

始祖鳥の学名は、「オーケオプテリクス(Archaeopteryx)」で、始祖鳥という呼称は、日本での俗称でした。

オーケオプテリクスの化石は、ジュラ紀後期(1億4,600万年~1億4,100万年前)の地層(ドイツ)で発見されています。

ジュラ紀後期の時代

ジュラ紀後期(約、1億5,000年前)は、現在よりも温暖で、北極、南極にも氷河はない時代でした。雨は多く、湿度も高いために、植物・動物ともに種類が増えて、大型の生物も繁栄した時代です。もちろん、恐竜が栄えた時代です。

オーケオプテリクスの体長は長い尾を含めて50㎝程で、前足に羽根が並んでいると形容される姿をしています。想像模型を見ると、私には現在のワシやタカのようにも見えます。

始祖鳥というと、まさに鳥の祖先のことですが、オーケオプテリクスは、現在の鳥の祖先に近い生物と考えられているようです。(研究途中で明確な結論はでていません)

それにしても、始祖鳥の大きさは、体の半分を占める尾を含めて、50㎝程の小さなサイズとは知りませんでした。(私は始祖鳥のことを知らない妻と同レベルでした)

今までは、始祖鳥(オーケオプテリクス)の飛翔能力は不明でしたが、恐らく滑空程度をするのが精いっぱいと考えられていました。

始祖鳥の飛翔能力の新発見

新聞記事では、フランスの研究チームの新発見の内容を報道していました(2018.3 英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに論文発表)。

フランスの研究チームの新発見内容

同研究チームは、翼を支えている上腕骨など、主要な骨の内部構造を詳しく解析して、骨の内部には多くの空洞があることを確認しています。これで、当時の小型恐竜と比べて軽量化構造であることが判ってきました。

また、恐竜や翼竜(よくりゅう)、そして現在の鳥類などを含めて計69種の骨と比較分析した結果、

始祖鳥(オーケオプテリクス)は、現在のキジなどの骨格に近いため、短い距離を羽ばたいて飛べるだろうと推測されました。

尚、今回の研究調査は、フランスの大型放射光施設「ESRF」を活用することで実現しています。

大型放射光施設「ESRF」とは?

大型放射光施設とは、電子ビームを60臆電子ボルト以上まで加速できる放射光施設のことです。ESRFは、ヨーロッパ12ヶ国の協力でフランスのグルノーブルに作られた大型放射光施設(X線放射光実験施設)のことで、European Synchrotron Radiation Facilityの頭文字をとって命名されています。

まとめ

始祖鳥が「羽ばたいて飛べた?」というニュース記事を新聞で読んだ時には、実はそれ程の驚きはありませんでした。

始祖鳥は、飛べて当然と考えていたからです。(飛べるから始祖鳥だと思っていました)

今回、この新聞記事をみて、「滑空」と「羽ばたいて飛ぶ」という行為には大きな違いがあることに気づかされました。

始祖鳥をシソチョウ(蝶)と思っていた妻と同程度の認識でした。

これから、知識不足を埋めるべく楽しみながら努力しようと思います。