クワガタムシが黒い理由

普通のクワガタムシの体色は、大抵真っ黒です。その理由は、太陽光を吸収しやすくするためと考えられています。一般のクワガタムシは夜行性のため、あまり昼間に活動しないからなのでしょう。

ところが、ニジイロクワガタというクワガタムシは、名前のように輝いていて世界で最も美しいクワガタムシと言われています。

ニジイロクワガタは、世界で最も美しいと言われていますが、生存競争の激しい自然界にいるのに、何故、それ程目立つ色をしているのか不思議です。ニジイロクワガタが派手な体色をしている理由について調べてみました。

ニジイロクワガタとは?

ニジイロクワガタ

ニジイロクワガタは、オセアニアの「ニューギニア南部」、「オーストラリア北部」が生息地ですが、日本でも飼育されたものが販売されていました。

オスのニジイロクワガタの頭部は、まるで日本のカブトムシのような形をしています。そして頭部の一部分と羽を収納する背中からお尻にかけての背部や腹部、および脚は虹色の光沢で輝いています。

webで調べた写真を見ると、さまざまな色のものがいましたが、どうやら、日本でブリードされて改良が進み、背部の光沢色も自然界には殆どいない、赤色、緑色、黒色などが作り出されたようです。

ニジイロクワガタの生態

ニジイロクワガタの学問的な分類は、クワガタムシ科のキンイロクワガタ亜科のニジイロクワガタ属、ニジイロクワガタ種になります。キンイロクワガタ亜科の中では大型で、大きなものは70mm程になります。

生息地の自然界では、腐った朽木に産卵します。生息地は熱帯のため冬眠をする習性はありません。ただし、生息地では、まだ生態は不明で、現在オーストラリアでは国外への持ち出しは禁止されています。つまり、日本で販売されているものは、人手によって育てられたもののようです。

生息地での生態が確認されていないため、本来の寿命などは判っていませんが、人為的な環境で育てた場合は、1年から2年程度生存します。

ニジイロクワガタは何故黒色ではないの?

ニジイロクワガタが普通のクワガタのように黒色をしていない理由は、このクワガタが昼行性であるためです。
昼間活動する生物にとって、太陽光の熱線は非常に過酷で危険です。日中の強い日差しの中で黒色をしていたら、体の熱は異常に高温になって生きていくことができません。黒色は、太陽の熱を必要以上に吸収してしまうからです。

昼間活動するニジイロクワガタは、危険な太陽の熱線を反射するために、虹色をしているのだと考えられます。ニジイロクワガタは、太陽光と同じ光線色をしています。太陽光と同じ光線色は、強い直射日光を拡散してくれる性質があるからです。

そして、もう一つの理由は、ニジイロクワガタの生息地が熱帯のため、カラフルな植物や、鳥が生息している環境では、派手な虹色は保護色になっていると考えることもできます。

ニジイロクワガタが派手な体色を選んだ理由

以上のように、ニジイロクワガタの生息地での生態は、まだ確認されていませんでしたが、ニジイロクワガタは普通のクワガタと違って、夜行性ではなく、日中に活動する昼行性のため、必要以上に太陽光の熱を体に溜め込まないようにするため、黒色の体色ではなく、光を反射しやすい虹色にしたと考えられます。

そして、もう一つの理由は、熱帯地域で昼間活動するには、派手な虹色の方が目立たないということも考えられます。