やっぱりゴイサギが好き!

ゴイサギの写真

ゴイサギは、数年目に河川敷を散歩している時に川原の中の土が堆積した所に、ふんぞり返って偉そうにしているのを見たのが最初です。実は、その後に「ゴイサギ」の名前を調べて、もう一度見てみたいと考えていましたが、残念ながら出会っていません。

何故だかは判りませんが、あのズングリムックリした、偉そうな鳥が好きになってしまいました。どうしても再会してみたいと思い、「ゴイサギ」の生態を調べてみたので次に紹介します

ゴイサギの外見

地上にいるゴイサギを見ると、くちばしや頭から背中にかけての濃紺色と、顔面から腹部にかけての灰色のような白色が目立つツートンカラーで、とても鮮烈です。そして、頑丈そうに見える脚は黄色です。(実は、私が河川敷で見た記憶では太くて短くて頑丈そうな脚をしていたのですが、図鑑などの写真を見ると、かなりスマートでした)

尚、頭の後ろから白い2本の羽「冠羽(かんう)」が伸びている個体は、繁殖期を示しています。

体長は、58㎝~65㎝程度で、カラス大の大きさです。幼鳥の眼は黄色ですが、成長とともに赤色になります。

ゴイサギの体長や比較的短いくちばしを見ると、スマートなシラサギやアオサギなどのサギの仲間というよりも、ペンギンに見えます。

ゴイサギの生息地

「ゴイサギ」の生息地はアフリカ、アメリカ大陸(南北)、ユーラシア大陸、インドネシア、フィリピン、マダガスカル、日本など広く世界に分布しています。日本にいるものは、北海道では、秋に南方に渡る「夏鳥」、本州以南では、年中同じ地域にいる「留鳥(りゅうちょう)」として生息しています。

とても生命力が強い鳥で、沼地、川、海岸などの水があれば、「ドブ川」のようなところでも暮らせるようですが、何故か、オーストラリアには進出していないようです。

ゴイサギの生態

「ゴイサギ」は夜行性(鳥全体の3%程)の鳥です。そのため、人とはあまり出会わないようです。ただし、春から夏の子育て中の期間は、雛のために昼間から餌を探して飛び回っています。

ゴイサギの繁殖

日本の「ゴイサギ」は、春から夏にかけて繁殖します。「ゴイサギ」の巣は、他のサギと一緒に住むサギ山が無くても繁殖できます。そのため、開発でサギ山が破壊されても生き延びられます。

「ゴイサギ」は、雄が巣材を運んで低木に巣を作ります。卵は、3~6個程生まれて、21日から22日間で孵化(ふか)します。食欲が旺盛な雛(ひな)のため、両親で力をあわせて餌を探します。

雛(ひな)は20日程で、巣からでますが、飛ぶことができないため、両親の保護の元での生活を続けます。そして、卵から出てきてから、40日~50日後にやっと空を飛べるようになって親から独立していきます。

つまり、「ゴイサギ」は卵として産まれてから、独立するまでの期間には個人差があって、巣からでると直ぐに飛んで行ってしまうものもいれば、巣立ちしてから1週間以上も、両親といっしょにいる個体もいます。両親のもとからの巣立ちの遅い幼鳥は、両親にとって特別可愛いでしょうね。

幼鳥

「ゴイサギ」の幼鳥時代は、くすんだような色合いをしています。背中は焦げ茶色、腹部にもこげ茶の斑点があって、黄色な目と黒みがかった灰色の脚をしています。鮮やかな成長とは違う鳥のように見えますが、敵にみつかりにくくする効果があります。

ゴイサギの食べ物

「ゴイサギ」は、淡水の水辺の生物を好んで食べます。魚、エビ、ザリガニ、カエル、蛇、トカゲなどを何でも食べていて、いかにも食欲が旺盛です。

まとめ

「ゴイサギ」は、数年前に見てから出会っていませんでしたが、ほぼ世界中で生息している鳥でした。食欲旺盛でしぶとく生きていますが、夜行性のため、見かけることが無かったようです。

尚、「ゴイサギ」は、漢字では「五位鷺」と書きます。この「五位」は、古代日本では人の地位を示しているものです。その位は、一位から七位まであって、「五位」は、宮中に入ることができる位です。

これは、「平家物語」の醍醐天皇(だいごてんのう)の挿話として記載されているもので、天皇の言うことを聞いてくれた鳥に、「五位」という位を授けたお話です。

どうやら、鳥でさえ天皇の権威を理解しているというような権威付けのためのお話ですが、そのお話に「ゴイサギ」が選ばれたのは、どことなく偉そうにしていて滑稽(こっけい)に見える「ゴイサギ」のことを好きになってしまったからではないでしょうか。