ヒバリはどこに行ってしまったの?

ヒバリ

野原に行くと、甲高い声で自慢するように「ピュルリピュルリピヨピヨピイピイピイ」と複雑な鳴き声でさえずっていたヒバリが、いつの間にかいなくなってしまった。

確かに、羽は茶色で目立たない色をしていますが、以前は、春先の晴れた日に原っぱに行くと姿は見えないけれども、声は聞こえるということが普通でした。

ヒバリとは?

野原でヒバリをしっかり見たことはありませんが、図鑑によると、17㎝程のサイズで黄土色に褐色が散りばめられたような色で、頭や体の上面や翼や胸に黒い縦縞があって、耳付近の羽は赤褐色の鳥です。

メスも同色ですが、オスにあるトサカのような冠羽は、あまり立てることはなく、しかも短いようです。

日本中に分布していますが、北海道では夏鳥になります。世界的には、イギリス、ヨーロッパ大陸やアフリカ大陸の北部に生息していますが、数は減ってきています。

ヒバリの声は、春先にピイ、ピイ、チュルリ、チュルリ、などと小声でさえずり始めて、桜のつぼみがほころぶ頃になると本格的に鳴くようになって、空中を飛びながら鳴いています。

ヒバリの巣

ヒバリは、原っぱのような開けた土地の地面に巣を作ります。春になると3~4個の卵を産んで草の間に隠れるように巣で育てますが、地面にあるため、ヘビや動物やカラスに食べられることが多く、あまり育ちません。

ヒバリは地上にいることが多い鳥

ヒバリは、ホバリングなどをして空高く飛んでいるのが好きだと思っていましたが、実は地上にいることが多い鳥で、付近を見回しながら、足を交互にだして歩きます(スズメのように飛び跳ねる仕草はしません)。餌はミミズや昆虫の成虫や幼虫、そして種子などを好んで食べています。

ヒバリが、ホバリングや、すばやい動きで螺旋状(らせんじょう)に舞い上がるのは求愛の季節にとる行動でした。ヒバリの体色が目立たない褐色をしているのは、地上で目立ちにくいようにするためでした。

ヒバリの数が減ってしまった理由

近年のヒバリの数は劇的に減少してしまったようです。その原因は、棲みかになる平原は宅地造成が進んでほとんど無くなってしまったことや、草刈り機が普及したで一気に草を刈ってしまい、草間に隠れるように作られた巣に気が付かないで壊してしまうからと言われています。

カマなどで草刈りをしていた頃なら、巣を見つけても、その周辺は刈らないで残したのでしょう。

いつの間にかいなくなってしまったヒバリ

河川敷を散歩していても、ヒバリの声を聞くことは無くなってしまいました。そう言えば、スズメも見なくなったような気がしています。

宅地化が進んで、ヒバリが好むような開けた草地は無くなってしまいました。多分、ヒバリにとって昔の自動化が進んでいないような農家との共存が最も平穏だったのでしょう。

スズメが人里を好むのは、人の近くにいる方が、食べ物を得られて天敵が少ないからと言われていますが、ヒバリも同様なのでしょう。そもそも人手の入らない自然界で、ヒバリが好むような丁度良い草地は存在しないのかもしれません。