虫嫌いにも好かれているテントウムシの不思議

テントウムシ

虫を嫌う人は、最近特に増えてきたようです。そんな虫嫌いの人に理由を聞くと、虫は「すばしっこくて自分に向かって来る」、「目が自分の方を見ている」、「毛虫は毛が気持ち悪い」、「毛がなくても気持ち悪い」、「自分の方に飛んでくる」、「汚い所に棲んでいるので触るのがいやだ」、「部屋に勝手に入ってくる」など虫を嫌う理由は際限なくでてきます。

そんな、虫嫌いの人も、「動きが遅くて捕まえられる」、「探さないと来ない」、「丸くてかわいい」、「手の平を這わせても指の先まで歩いて飛んでいく」、そんな動きのテントウムシは可愛いと思うようです。

何故、テントウムシは、それ程、好かれているのでしょうか。テントウムシについて調べてみました。

 

日本のテントウムシは益虫なの?

日本にいるテントウムシは、およそ180種いて、内、カビを食べるテントウムシは4種類で、葉を食べるテントウムシは10種類と言われています。残りのテントウムシは、虫を食べるテントウムシです。

つまり、日本のテントウムシの92%は、虫を食べるテントウムシということになります。

テントウムシの先祖は、腐った木に棲んでいて、キノコやカビを食べていましたが、やがて日向に出て来てアブラムシやカイガラムシなどの小さな虫を食べるようになったそうです。このため、テントウムシは小さな虫を食べるものが一番多いのです。

そんなテントウムシは、まさに益虫です。益虫という響きは、おおいにテントウムシのファンを増やしたことでしょう。

 

テントウムシの食欲

日本のテントウムシの92%程は、小さな虫を食べる肉食の生物です。そのため、食欲は貪欲で、ナナホシテントウは幼虫時代に共食いをするほどです。また、テントウムシが生きているアブラムシを後ろからむしゃむしゃ食い漁るところを見てしまうと、テントウムシのイメージが変わる程の衝撃があります。

 

テントウムシの動きがゆっくりしている秘密

テントウムシは、丸くてかわいくて赤や黒のコントラストの目立つ背名をしていて、動きはとてもゆっくりしています。

それは、テントウムシの足の関節から臭い汁を出して天敵の鳥などから身を守れるためでした。この臭いにおいは、アルカロイドという成分で、鳥は食べません。そのため、テントウムシは、わざと目立つ姿をして警告していたのです。

 

虫嫌いの人をだましていたテントウムシ

テントウムシは、多くの虫嫌いの人たちからも可愛いので好きと言われる珍しい昆虫ですが、その実態を調べてみると、体内に毒を持っていて天敵の鳥から身を守っていました。

テントウムシの動きが虫嫌いの人が嫌がるような、すばしっこく動かないのは、毒を持っていることを天敵に知らせるためでした。そのため、わざと目立つ姿をしていたのです。

また、人から見るテントウムシは、植物を食べる害虫を食べてくれる益虫ですが、アブラムシなどからテントウムシを見ると、とんでもなく冷酷なギャングそのものです。

実は、幼虫時代のテントウムシの姿は、あまり知られていませんが、小さな毛虫のような体形をしていて、肉食の暴君です。

可愛い半円形をして、人の指を這って登るテントウムシは、指の先までくると羽を広げて青空に飛び去ります。テントウムシはそんな姿をみせることで、虫嫌いの人にもテントウムシは、好きな虫と言わせる凄いやつでした。

きっと、虫嫌いの人も騙されていたのでしょう。