うるさい声で鳴くヒヨドリの意外な一面

ヒヨドリ


ヒヨドリの鳴き声は、ギーイ、キーイと甲高い声を響かせるため、うるさいと感じるほどですが、平安時代の貴族たちからは、名前を付けて可愛がられていました。

当時の貴族たちは、自慢のヒヨドリを持ち寄って鳴き声を競わせる「ヒヨドリ合わせ」というものを御所で行っていたという記録があるほどです。

しかし、ヒヨドリの鳴き声は聞くに堪えないため、恐らく他の鳥の声などをヒヨドリに真似させていたようです。

驚いたことに、ヒヨドリは他の鳥の真似をするほど賢くて、好奇心が強く、人に慣れる鳥のようです。

そんなヒヨドリについて調べてみました。

貴族たちに愛玩鳥として飼われていたヒヨドリ

平安時代の中期の頃は、鳥の鳴き声を競っていたのは、ウグイスとホトトギスでした。ところが、平安時代の後期になると、貴族たちがこよなく愛していたのはヒヨドリでした。

近年、ペットに名前をつけて家族と同じように扱いますが、平安時代の中期には鳥に名前を付けて可愛がることはなかったようです。ところが、平安時代の後期に貴族たちに飼われていたヒヨドリには名前が付けられていました。

名前を付けると、愛着が深まります。つまり、この時代のヒヨドリは貴族たちから愛玩鳥として飼育されていたことが伺えます。

ヒヨドリの意外な特徴

ブンチョウは、人に慣れていて可愛がられます。どうやら、ヒヨドリも人懐こい性質を持っているようです。

ヒヨドリは、賢くて好奇心が強い鳥のため、自分のことを大切に扱ってくれる人のことを好きになって付きまといます。
そして、人は、自分に慣れてくれる鳥がいれば、かわいくてしようがない気持ちになるでしょう。

ヒヨドリのそんな性質が貴族たちの気持ちをがっちりつかんだのでしょう。恐らく、貴族たちはヒヨドリをヒナからペットとして育てたのでしょう。

ヒヨドリってどんな鳥なの?

ヒヨドリは、28㎝ほどでムクドリのような大きさをした鳥です。ヒヨドリを一見すると、頭はぼさぼさで、黒くて尖ったくちばしで、鋭い目をしているため、人懐こいとは思えませんが、そんな風ぼうの鳥が懐いてくれると余計に可愛いと思うのかもしれません。

ヒヨドリの飛び方

ヒヨドリの飛行方法は、一直線に飛ぶことはしません。やや斜め上方に羽ばたくと、その後は慣性で数秒間飛んで、高度が落ちると、また斜め上方に羽ばたくことを繰り返します。この飛行法は「波状飛行」と呼ばれるもので、省エネ飛行法になります。

ヒヨドリは「波状飛行」をする鳥で、あまり遠くまでは飛んでいけない鳥になります。そのため、ヒヨドリは日本から外国に飛ぶことはしない「留鳥」で、日本の固有種に近いと言われています。

甘党のヒヨドリ

ヒヨドリは、果実や蜜が大好きな鳥です。ツバキの花などに顔を突っ込むようにして甘い蜜をなめるため、顔は黄色い花粉だらけになる程です。

ヒヨドリの魅力

いつも「ギーイギーイ」鳴いてうるさい鳥だと思っていた、ヒヨドリについて調べてきましたが、何だか可愛く感じるようになってしまいました。

ぼさぼさの頭で野性味たっぷりの鳥が、甘党で、しかも人懐こい性格をしていたとは考えも及びませんでした。久々に鳥を飼ってみたくなりました。もちろん、ヒヨドリです。

しかし、ヒヨドリは、怪我などをした時に応急的に保護飼育する以外は、法律で飼育できないようです。ちょっと残念ですが、やはりヒヨドリにとっては籠の中に閉じ込められるより自由の方が良いでしょう。