花が咲いた後にできる丸い綿毛のこと

タンポポの綿毛写真

タンポポの綿毛写真


タンポポの眩しい程の黄色い花が咲き終えると、花を支えていた柄は倒れてしまいます。ところが後で、倒れていた柄が再び立ち上がってきて、花があった所には、丸い形の白い綿毛が広がります。

白い綿毛は、風で飛ばされます。しっかり乾燥しているため、「ふう~っと」息を吹きかけるだけで、球形の綿毛の一部が剥がれて飛んでいきます。

このタンポポの丸い綿毛は、タネを遠くに飛ばすためということは知っていましたが、それ以上のことは知りませんでした。今回、図鑑などで調べた結果を整理して紹介します。

丸い綿毛はいつできるの?

タンポポの花は、咲き終えると柄が倒れてしまいますが、しおれた花では、タネが実ります。すると再び柄が立ち上がってきますが、花があったところには、白くて球状の綿毛が付いています。

綿毛はどんなタイミングで広がるの?

タンポポのしおれた花は、乾燥するとタネを作ります。すると、綿毛を支える柄が再び伸び上がり、その先には球状の綿毛が広がります。

綿毛の役目は、綿毛に付いているタンポポのタネを、できるだけ遠くにタネを運ぶことです。そのため、柄の長さは、花の時よりも上に伸びます。

綿毛を遠くに飛ばすには、綿毛を出来るだけ乾燥させ、周りの空気の乾燥している時に飛ばさなければなりません。

つまり、タンポポの綿毛は、タネなどが十分に乾燥したことを把握した上で、空気が乾燥している時を狙って作られます。

タンポポの長い柄は何故空洞なの?

タンポポの花や綿毛を支えている長い柄は、花茎と言われるものですが、中はストローのように空洞です。
花茎を空洞にしているのは、花茎の余分なところの栄養を削除して、必要なところに栄養を回すためです。花茎を空洞にすることで、余った栄養は、背丈を伸ばすことに使えるため、他の植物よりも早く伸びることができます。

また、しおれた花の後にできる綿毛を支える柄は、綿毛を出来るだけ遠くまで飛ばすために、空気が乾燥している時に一気に背丈を伸ばすことだけに使われます。

そのため、綿毛が風で飛ばされるまでの短い時間だけ、柄を支えられれば良いので、柄は空洞で十分なのでしょう。

タンポポの綿毛はタネをどこまで飛ばせるの?

植物は、動物のように動くことはできませんが、子孫を残すためのタネを遠く離れた生育場所まで移動させることはできます。

タネを遠くに飛ばす理由は何?

植物が、同じ場所で生育していると、その場所で生きていけなくなった時には全滅してしまいます。

例えば、「火事」、「浸水」、「除草剤を散布された」、「水不足」になった場合など、さまざまなことが想定されます。

そのために、植物は、子孫のタネはできるだけ離れた所で生育して欲しいと願っています。もちろん、タンポポも同じで、綿毛に付いたタネは出来るだけ離れたところで育って欲しいはずです。

タンポポのタネはどこまで遠くに飛ばせるの?

タンポポの綿毛を実際に風で飛ばす実験で確認した結果にはさまざまなものがありましたが、条件によって飛行距離は異なります。そのため、どこまで飛ばせるのかを数値化することはできないという結論です。

しかし、数年間も悪条件が続いて、数10㎝程度しか移動できなくても、10年後には、随分離れた所で生育している確率は高いでしょう。タンポポも長いスパンで物事を見た時に良い方向に進んでくれれば良いと考えているのではないでしょうか。

まとめ

タンポポの白い綿毛はある日、突然出て来たように感じていましたが、子孫を残すタネを綿毛の先に付けて飛ばすため、極力遠方まで飛行できるように乾燥した日を選んでいたのです。

しかも、タンポポのタネがしっかり乾燥するのを待ってから、大気が乾燥して遠方まで飛ばすことのできる日を選んでいました。