子供の頃に出合ったハンミョウ

ハンミョウの写真

ハンミョウの写真

とっつきにくい名前のハンミョウには、出会ったことはあるけれど、捕まえてみようと思ったことはありません。

ハンミョウはタマムシのような色合いをしている綺麗な虫ですが、とてもすばしこくて噛(か)みつかれるかもしれないと思わせるような虫です。ちょっと怖くて触る気にはなれなかったというのが本当の気持ちです。

子供の頃は、山道を歩いてハンミョウを見つけると、何となく手を伸ばすと、少し先まで飛んでいくので面白がってやっていましたが、本気になって素手で捕まえようとは思っていませんでした。

最近になってハンミョウのことが書かれている書籍をみて興味をもつようになりました。いつものように調べたことをまとめて紹介します。

ハンミョウってどんな虫なの?

ハンミョウは、ほぼ世界中に広く分布していているコウチュウ目のオサムシ科でハンミョウ亜科に分類される虫です。日本では、北海道以外の地域に生息していて、大きさ2センチ程の小さな虫ですが、地上を忙しく走り回ってアリや昆虫を食べてしまう獰猛(どうもう)な肉食性の虫です。

見た目はタマムシのように金属製の色(赤・青・緑・黄・白)で輝いていて、「走る宝石」と呼ばれることもありますが、形状は細長くて、長い手足と頭部から伸びた触覚をもっている小さなゴミムシのような昆虫です。

獲物を見つけた時の行動

ハンミョウは、小さい虫ですが、他の虫たちにとっては恐ろしいハンターです。ハンミョウが獲物を見つけると、突進して鋭い口で直ぐに食べてしまいます。

なお、私は走り回る成虫のハンミョウしか見たことはありませんが、幼虫は地面に縦穴を掘って、扁平な頭で穴を塞ぐような体制で獲物が通りかかるのを待ち構えています。獲物が来ると、あっという間に出て来て、体を反り返すようにして獲物に飛びついて穴の中に引き込んで食べてしまいます。

そんな光景を想像するだけで、恐ろしさが判ります。

ハンミョウのことを漢字では「斑猫」と書きますが、この漢字の由来は、体の色が斑紋(はんもん)になっていることと、獲物を捕まえる姿が猫のような動きをすることから、そのように記載されるのだそうです。

ハンミョウの生態

ハンミョウは夏の初めに地面に穴を開けて産卵管から、一つの穴に一つの卵を産み付けます。幼虫時代は穴の中で生活して、3回の脱皮を経て蛹(さなぎ)になります。その後、翌年から2年目の夏に成虫になります。

ハンミョウの変わった行動

ハンミョウは、人が近づくと、飛んで逃げますが、数メートル先に直ぐに着地してしまいます。山道などでは、これを繰り返すために「道おしえ」という別名まであるほどです。

ハンミョウが、遠くまで飛んで逃げないのは、狭い生息エリアにいるからだと言われています。

まとめ

ハンミョウは小さくて美しい虫ですが、虫たちにとっては、とても恐ろしい肉食の虫です。

ハンミョウの体は、タマムシのような色彩をしていますが、これは太陽からの過剰な熱を体に取り込まなくする工夫でしょう。

ハンミョウの幼虫は、平面状の地面に、5mm程のぽっかり開いた穴を作ります。穴の周りに掘り出した土が無いのは、ハンミョウの幼虫が穴を掘る時に穴から離れた所まで飛ばしているためです。

虫にとっては、とんでもなく獰猛(どうもう)なハンミョウには出会いたくないでしょうが、そんなハンミョウのことをもっと知りたくなりました。