植物の実は輝いているものが多い

トマトの写真

トマトの写真

考えてみると植物の実は、どれも鮮やかな色をしています。リンゴ、ブドウ、柿、それにキュウリやナス、トマトなどもツヤツヤ輝いています。

このように植物の実が鮮やかに輝いている理由は、動物に食べてもらうことで、子孫を別の場所で繁栄させるためでしょう。このことは容易に想像できますが、本当にそうなのでしょうか、別の意味はないのでしょうか。

今回は、植物の実が鮮やかに目立つように輝いている理由を調べてみました。次に紹介します。

鮮やかな色をしている理由

植物の実は目立つように輝いています。しかも収穫される時期になるとたわわに実って、とても美味しそうに見えます。人が育てている野菜や果物だけでなく、山などに自然に生えている木の実も同じです。

植物の実には、周りを頑丈にガードされたタネが入っています。動物が実を食べてくれれば、老廃物として排出されて、新しい場所で発芽することができるからです。そのために養分を蓄えて、甘くて、美味しそうに見える植物の実は動物に目立つように実っています。

このことは、多くの人が想像した通りでした。ところが、植物の実が色鮮やかになる理由には、もう一つの理由がありました。

実の色が鮮やかになるもう一つの理由

植物の実は、タネを運んでくれる動物に目立つように、鮮やかな色をしているのは間違いないでしょう。そして、もう一つの理由は、太陽光線の中に含まれている有害な紫外線などで活性酸素が生まれて、からだの中の物質と化合する「酸化」反応を防ぐためでした。

「酸化」を防ぐ物質は「抗酸化物質」と呼ばれていて、次のようなものです。

抗酸化物質の例

  • リンゴやブドウの赤色(アントシアニン)
  • ナスの紫色(アントシアニン)
  • 柿やビワの黄色(β-カロテン)
  • スイカやトマトの赤色(リコペン)

以上は、抗酸化物質の代表的なもので、多くの人がテレビなどからの情報で知っています。

まとめ

多くの植物の実が色鮮やかになるのは、自身で動くことのできないため、実を目立たせて動物に食べてもらい、タネを新天地で撒き散らすという戦略です。

まさに自身の一部を食べさせる究極の戦法です。植物の気持ちは本当には理解できませんが、驚くしかありません。

そして、植物の実が色鮮やかになる、もう一つの理由は、有害な紫外線で生じてしまう活性酸素がもたらす、「酸化」反応を防ぐためでした。

植物は、太陽光線で光合成を行っていますが、有害な紫外線を常に浴びています。そして、それらと戦うためにさまざまな色素を作って対応していました。

植物が作った、これらの色素(抗酸化物質)は、人のからだにも有益です。改めて、植物たちの凄さを認識させられました。