ウェルウィッチアという風変わりな植物

犬の写真

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植物関係の本を何気なく見ていたら、「ウェルウィッチア」という名前の植物が出てきました。「ウェルウィッチア」は、異色の植物で、最初に芽を出したときの2枚の葉だけが際限なく大きく成長すると書かれていました。

この「ウェルウィッチア」は、寿命が長くて、現存する最古の株は1,600年〜2,000年も経ているそうです。本当なのかと疑いたくなりますが、あまりにも風変わりのために、呼称も「砂漠の怪物」、「奇想天外」、「世界で一番個性的な植物」などと呼ばれているようです。

面白そうなので、調べてみることにしました。

ウェルウィッチアって何?

ウェルウィッチアという植物は、1859年にオーストリアの探検家がアフリカ南西部のアンゴラの砂漠で発見したもので、発見者の名前にちなんで「ウェルウィッチア」と名付けられています。

ウェルウィッチアを植物学的に言うと、つる植物でタネがむき出しになる裸子植物の「グネツム目」に分類されていて、その中の「ウェルウィッチア科」に属しています。但し、「ウェルウィッチア科」には、この品種しか存在しません。

このウェルウィッチアは変わった植物のため、日本では、奇抜なことを意味する「奇想天外」とも呼ばれています。その理由を次に紹介します。

ウェルウィッチアの奇想天外なところ

ウェルウィッチアは、生涯でたった2枚の葉しかつけません。写真をみると、ぐじゃぐじゃとした葉っぱがいっぱいあるように見えますが、実は、芽を出した時の2枚の葉が大きくなって裂けているのだそうです。

海の底から上に向かって伸びる巨大なコンブを想像して下さい。このコンブのようなものが、ウェルウィッチアの葉で、砂漠の砂の上に横に伸びているのです。

ウェルウィッチアは、途中で葉が枯れた時にも、別の場所から新しい葉が出るのではなくて、最初の2枚の葉のところから再生します。

これは、ウェルウィッチアの根本に分裂組織があるためです。そのため、葉が枯れても同じ場所から出てくるため、生涯にわたって2枚の葉しかつけないことになります。

そしてもう一つの「奇想天外」なところは、ナミブ砂漠という乾燥地帯に生息しているにも関わらず、寿命がとてつもなく長いということです。しかし、寿命の推定は、次のような理由からとても難しいでしょう。

寿命の推定方法の難しさ

ウェルウィッチアの葉は、長さとともに幅を広げて成長します。自生地では、1年間に(10〜20㎝)程度伸びることが観察されていて、平均的な葉幅は1.5m、長さは3.7mと言われています。ただし、研究者による実測データでは、枯れた部分を含めて8.8mもあったようです。

泥臭い寿命の推定方法は、1年間に成長する葉の長さと幅を観察して、葉の実測値と比較して算出する方法がありますが、実際の葉の生長速度は天候や水分量で変動してしまうでしょう。

また、植物の葉を食べてしまう動物もいるため、何処まで長くなるのかは判りません。そのため、寿命の推定は非常に困難と言わざるを得ません。

実際には、もっと良い方法で推定しているのかもしれませんが、調べられませんでした。

まとめ

「ウェルウィッチア」は、異色の植物で、最初に芽を出したときの2枚の葉だけが際限なく大きく成長します。また、乾燥した砂漠に生息しているのに、信じられない程の長寿命と言われています。

生涯にわたって、2枚だけの葉しかつけない理由は、ウェルウィッチアの根本に分裂組織があるためでした。

もう一つの「長寿命の植物」については、寿命を推定する難しさを実感するにとどまりました。