鳥は卵を巣の中に産みます。巣は、壊れやすい卵を安全に温めたり、卵から出てきた雛(ひな)を守ってくれる大切な場所です。

鳥は、空を飛ぶために、少しでも体重を軽くする必要があります。そのため、子どもができても親鳥のお腹の中で長い間育てるわけにはいきませんので、卵の形にして、体の外に産むようになったものと思われます。但し、卵を産む巣の形や場所は、鳥の種類によって違います。

それは、外敵から雛を守るために、穴の中、地面の上、崖(がけ)等の高所、木の上など、様々です。

白鳥の巣は水辺や水辺に近い地上に作られます。白鳥は、巣の素材をくちばしでくわえて運び、巣をつくる場所に放り投げるようにして積み上げて作ります。

次に、「オオハクチョウ」、「コブハクチョウ」、「コクチョウ」、「コハクチョウ」の巣と卵の特徴を紹介します。

「オオハクチョウ」

*1回の繁殖で産む卵の数:4〜5個程度

*卵の大きさ:110×70mm程度

*卵の特徴:長卵形で、少し黄ばんだ色に薄茶の小斑があって、表面はざらざらしています。

*巣:湖の岸辺、中州、あるいは水辺付近の小高い場所に水草等を山のように集めて、直径1m以上で高さ50㎝程の巣を作ります。雌が抱卵します。

 

「コブハクチョウ」

*1回の繁殖で産む卵の数:4〜7個程度

*卵の大きさ:115×75mm程度

*卵の特徴:長卵形で、青灰色をしています。斑点はありません。

*巣:川、湖に近い陸地に草の茎や木の枝等を積み上げて皿状の形をした巣を作ります。抱卵は雌ですが、子育ては雌雄で行います。

 

「コクチョウ」

*1回の繁殖で産む卵の数:6個程度

*卵の大きさ:105×65mm程度

*卵の特徴:長卵形で、青白色。斑点はありません。

*巣:集団で営巣します。浅い湿地の水中に小枝や葦(あし)などを積み上げて直径1m程の巣を作ります。雌雄で抱卵します。

 

「コハクチョウ」

*1回の繁殖で産む卵の数:3〜5個程度

*卵の大きさ:90×60mm程度

*卵の特徴:長卵形の白色で斑点はありません。

*巣:湖の浅瀬や水辺の地面に、イネ科の植物やコケ等を山のように積み上げて作ります。大きさは直径1m、高さ60㎝ほどもあります。巣作りは雌雄で行いますが、抱卵は雌です。