鳥の羽の種類と役割

飛ぶ鳥

飛ぶ鳥


鳥が飛ぶ時に使う羽の役割りについて紹介しています。鳥の羽は、初列風切羽・次列風切羽・三列風切羽・小翼羽・尾羽の5種類に分けられていて、それぞれ大切な役目を担っています。空を飛行するには、羽だけでも、さまざまな種類を必要としていることを理解して頂けることでしょう。

鳥だけにある羽毛

鳥には羽があります。羽には、皮膚を守り、体温を維持する役目の羽毛と、主に飛ぶための羽があります。鳥にある羽は皮膚が変形したもので、人や動物の毛や爪の成分のケラチンというたんぱく質でできています。

但し、「羽毛(うもう)」=「羽」は鳥だけが持っているものです。この羽毛は、成長している時には毛根基部に血液が流れていますが、完成すると血流はなくなり死んだ組織になります。

完成した羽は死んだ組織ですが、羽ばたいてもとれないように皮膚に固定されていますし、機能を維持するため脂腺から分泌物が供給されています。

次に鳥が飛ぶための羽について紹介します。

風切羽(かざきりば)

風切羽(かざきりば)は、翼の中核の羽で、飛行機の翼と同様に取り付けられている場所によって各々役割を持っています。

長袖のひらひらのついたドレスを着て腕を広げた状態を想像して下さい。

ドレスのひらひらは、広げた腕から下に垂れ下がります。この垂れ下がった部分が鳥の翼の「風切羽」に相当します。そして、それは袖端から腕のあたりにある「初列風切(しょれつかぜきり)」、腕から脇の下の付近にある「次列風切(じれつかざきり)」、そして脇の下付近にある「三列風切(さんれつかざきり)」で構成されています。

(1)初列風切

初列風切羽は、飛ぶときの前に進む役割を担っていて、飛行機のプロペラに相当します。

一つ一つの羽には羽軸(うじく)または羽幹(うかん)と呼ばれる太い軸があります。この軸から枝分かれするように羽枝(うし)と呼ばれる細い軸が多数伸びています。

そして、各々の羽枝からは、さらに細い小羽根枝が伸びて羽枝を結んでいます。

このように太い軸から羽枝が生えている構造ですが、太い軸は羽の中心ではなく、片方に偏っています。この軸の偏りは、左右の羽でみると、いずれも鳥が進む前方に偏っています。

軸が羽の中心にないと、翼を振り下ろした時には、一方が空気の抵抗を大きく受けるため、軸を中心にして捻じ曲がります。この時、左右の羽の軸はいずれも前方に偏っているため、羽根は前方に曲げられます。

少し判りにくいと思いますが、右左とも羽根は、180度ねじ曲がって合計で360度になります。これは回転するプロペラと同じ効果を生んで、前身させる駆動力になります。

(2)次列風切

次列風切羽は飛んでいる時に鳥の身体を空中に浮かせる役割を担っています。

(3)三列風切

三列風切羽は、飛んでいる時に、胴体と翼との接続をスムーズにする役目を担っています。

(4)小翼羽(しょうよくう)

人の場合には、親指部分に該当しますが、ドレスを広げた時の形でみると、腕の関節付近に見える部分になります。翼を広げて飛んでいる鳥を上から見下ろした時には、翼が「く」の字に曲がった部分の先端部に位置しています。

これは、着陸の時に失速防止の役目を担っています。

(5)尾羽(おばね)

尾羽は、尻尾の部分にある羽です。飛んでいる時の安定確保と方向転換の役割を担っています。

 

<h2>まとめ</h2>

鳥が飛ぶ時に使う羽について紹介しました。鳥の羽は、初列風切羽・次列風切羽・三列風切羽・小翼羽・尾羽の5種類に分けられていて、それぞれ大切な役目を担っていることが判ったことでしょう。

昔から人類にとって、空を飛ぶことは夢でした。鳥の羽の役割は、飛行のメカニズムの進展とともに明らかになってきたのでしょう。