昆虫の脚が6本なのは何故なのでしょうか?

昆虫は体節(たいせつ)という部分でつながってできています。このような体の構造を持つ生き物のことを節足動物と呼んでいます。節足動物にはムカデのように脚の沢山あるものもいますが、昆虫の祖先も脚が沢山あったものが長い時間をかけて進化したものと考えられています。

昆虫の祖先は、体節ごとに1対の脚を持っていました。そのため、たくさんの脚があったと推定されています。それらの多くの脚は、進化の過程で、触覚やあご等に進化しました。

例えば、頭の位置の体節にある脚は、感覚器として、1対の触覚になり、2番目の体節の脚は1対のあごになる等ですが、腹の部分にある脚は退化して消失したと考えられています。

そして、現在の昆虫は、それぞれの体節が1つの機能だけに特化して進化したものと考えられます。

このように昆虫の脚は進化の過程で6本になったものと思われています。そして、6本脚になった理由はつぎのように考えられます。平面は3点で安定することができます。そのため、昆虫の体は、脚を三角形のポイントとして使うことで体を支えながら、残りの3本の脚で前にくり出して進みます。

(1)右の前脚と後脚、そして左の中脚で三角形を作ることで、体を支えることが出来ます。

(2)次に、右の中脚と左の前脚を前にくり出します。この時、前にくりだした2本の脚と左の後脚で作る三角形で体を支えます。

(3)次に、右の前脚と左の中脚を前にくり出します。この時、前にくりだした2本の脚と右の後脚で作る三角形で体を支えます。

 昆虫は、このようにして、3本の脚で三角形を作る動作を繰り返すことで安定して歩くことができるのです。そのため、昆虫は6本脚に進化したものと考えられています。

このような原理で歩行する方法は安定感があるため、昆虫を模倣した歩行ロボットの研究は世界中でおこなわれています。