アリジゴクは、ウスバカゲロウの幼虫で、アリジゴクという名前は通称です。このアリジゴクは、乾いたさらさらの土があるところにすり鉢状の巣を作って獲物がくるのを待ちます。

ウスバカゲロウは北海道から沖縄の日本全国に生存します。卵→幼虫(アリジゴク)→「さなぎ」になり、7月、8月頃に4枚の翅をもった35mm程の成虫になります。成虫の翅は薄い翅で、見た目も飛び方も弱々しくて頼りなさそうに見えます。

カゲロウは、はかない命の代名詞として使われることもありますが、ウスバカゲロウの寿命は23年もあるそうです。

アリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)は、1㎝ぐらいの大きさをしていて、ダンゴムシのような胴体をしています(色は全身茶色です)。頭の先端には獲物をつかまえるための鋭そうな「あご」があります。捕まえると、この「あご」を左右に開いて威嚇しますが、手に噛みつこうとはしません。見かけとは違いおとなしい生き物です。

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このアリジゴクには驚かされました。今年の夏ごろに民家の軒先で巣を見つけて、幼虫と巣の写真をとりました。するとその後、台風が来てその付近一帯は水没してしまいました。

それから水が引きましたが、1ヶ月ぐらいしても、アリジゴクの巣は復活しませんでした。水没した時に死んでしまったのだと思っていましたが、最近になってから、アリジゴクのすり鉢状の巣がいくつも以前あったところに同じように出現したのです。

ひょっとしたら卵から幼虫になったのかもしれませんが、以前の幼虫が巣をつくったのかもしれません。どちらにしても、その付近は台風の大雨で完全に水没していましたので、その生命力には感激しました。

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尚、アリジゴク(幼虫)には肛門がないことを最近知りました。その理由は、アリジゴクの巣の底で獲物を待っていても、簡単には獲物が来ないためです。幼虫は、2年か3年で成虫になりますが、幼虫の時代には、肛門がありませんので一度も糞をしません。(たまにしか食べ物にありつけないため、排出もおしまれるのかもしれません)

幼虫から蛹(さなぎ)を経て成虫になりますが、成虫で最初にすることは、お腹に溜め込んだ糞をだすことだそうです。