鳥の羽繕いなどの意味は?

野生にいる鳥は常に清潔で美しく保たれていますが、観察していると、暇さえあれば猫がしている「毛繕い」のような「羽繕い」をして体を清潔に保つ努力をしているように見えます。

野鳥の「羽繕い」は、嘴(くちばし)を羽毛に入れて整えたり、少し滑稽(こっけい)にみえますが、足で頭をかいたりします。

そして、厳寒期にも冷たい水に入って水浴びをする光景も見られます。水が凍ってしまった時には、砂を浴び、雪がある時には、雪浴びをする鳥もいます。これらの行為には特別な理由があるのでしょうか。

野鳥が羽繕いする理由

鳥たちは、動物に襲われそうになった時には、飛んで逃げることができます。しかし、もしも羽に、ごみや汚れが付いていて直ぐに飛ぶことが出来なかったら、命にかかわる事態になるかもしれません。

そのため「羽繕い」は、鳥にとっては、緊急時に直ぐに飛たって逃げることができるようにするための、準備だったのです。

尾の付け根の背面にある皮脂腺から分泌されている油脂を、嘴(くちばし)で羽毛の表面に塗っているのです。嘴が届かない頭部や首の周りの羽毛は、嘴で足に油脂をつけます。そして、頭部や首の周りには、足を使って油脂を塗っているのです。

油を羽にぬることで、羽毛は整えられ、汚れを落とし、そして防水処理もできます。
これが、「羽繕い(はづくろい)」をする理由です。

水浴びや砂浴びをする理由

野鳥の水浴びは、埃をとることと「羽繕い」の時の油脂の伸びをよくするためと言われています。

そして、野鳥の砂浴びは、水浴びの代わりや、ダニなどの寄生虫をとるために羽毛に砂をかけて落としていたのです。

このように、野鳥たちが常に「羽繕い」をしているのは、大切な羽が、いざという時にしっかり機能してくれるように整えていたのです。まさに生き残りをかけた行為でした。

まとめ

野鳥の羽繕いは、皮脂腺から分泌されている油脂を、嘴(くちばし)で羽毛の表面に塗って緊急時に直ぐに飛たって逃げることができるようにするためのものでした。
そして、野鳥の砂浴びは、ダニなどの寄生虫をとるためでした。

言葉も話せない野鳥たちが羽繕いをして羽のケアをすることや、砂浴びで、体に付いた寄生虫を取り除く方法をどのようにして獲得したのか、とても不思議です。

恐らく、仲間の鳥が行っている仕草を真似ることで習得したのだろうと想像されますが、人よりもずっと寿命の短い鳥たちが何故そんなことができるのか不思議です。