バードウオッチングは、自然の中にいる鳥たちを気軽な装備で、比較的簡単に楽しめることから、多くの人から親しまれています。

しかし、バードウオッチングを皆が楽しめるようにするには、マナーがあります。

(1)フィールドマナー

野鳥の撮影のために多くのカメラマンが集まっている場所で、大きな声を出して挨拶をするのは、周りの人に迷惑です。カメラマンたちは長時間、じっとして撮影できる瞬間を待っているのかもしれません。

挨拶は大切ですが、その場の雰囲気を考えて対応するのがマナーです。

特に、しゃがんで撮影している人や、椅子に座って撮影している人の近くに行く場合には、ずかずかと立って進むことは避けて下さい。しゃがんでいることや椅子に座っているのは、鳥の警戒心を和らげるためです。

バードウオッチングが盛んなイギリスでは、後から着いた人は、音をたてないようにして、撮影者たちの後ろからバードウオッチングを楽しみます。しばらくすると、前にいる人たちは、後ろの人たちのために、前を開けてくれることそうです。

(2)鳥たちの営巣放棄を防ぐためのマナー

人間が鳥の生活を見たいという気持ちは判りますが、鳥たちは、人から見られるのは嫌だと思います。恐らく、目の良い鳥たちは人間が鳥を見つけるよりも先に人を見つけて警戒しているのだと思います。

そのため、無理に近づきすぎてはいけません。

巣作りや、子育てをしている巣の近くには、多くのバードウオッチングを楽しむ人やカメラマンが集まります。しかし、子育てをしている鳥たちは、普段以上に警戒心は強くなっていて、巣を見られることに多くのストレスを感じていると思います。

長時間滞在されると、抱卵や子育ての鳥たちにとっては、大変な圧力です。このような行為のために、営巣放棄をしてしまう野鳥が後をたたないそうです。

バードウオッチングをした場所等の情報を不特定多数の人たちに流布するインターネットへの掲載にも、注意や配慮が必要です。

これらのマナーは、自分の家を双眼鏡や望遠鏡でのぞかれていることを思い浮かべれば、自ずと対応の仕方は判ると思います。