大雨の時、小さな昆虫達は大丈夫なの?

最近は、気温も暖かくなってきました。そうすると突然の大雨が降ることもあります。また、温暖化が進んだせいか、昔よりも大粒の雨が降るように感じられます。

人間から見ると、雨粒が大きくなっても、たいしたことではありませんが、小さな昆虫達にとっては、そんな雨は脅威になると思います。

例えば、蚊について考えてみると

蚊が雨粒にあたった時

蚊の体重は、およそ3mgで、雨粒は直径2mm程度です。

直径2mmの雨粒の重さは、4mgで、落下速度は、4m/秒ぐらいになります。この雨粒(1粒)が、蚊にあたる時の衝撃を計算すると、3.2g重になります。

これは、雨粒が衝突した時に、3mg(0.003g)の体重の蚊は、3.2gの重さを感じたことになります。もちろん衝撃を受ける時間は(0.5ミリ秒)と一瞬ですが、体重の3200倍も重いものがぶつかるため弾き飛ばされると思います。

2012年には、アメリカの研究者が蚊に、雨粒に相当する水滴を当てるとどうなるのかの実験をしています。

高速度カメラで撮影して観察すると、蚊に水滴が当たると、その瞬間に弾き飛ばされる蚊や、雨粒といっしょに落下する蚊がいましたが、直ぐに元通りになって飛ぶことができたそうです。

凡そ、想像した通りですが、よく考えてみると、ものすごい復元力です。これが人間だったら、どうなっていたかなんて想像したくもありません。

では、何故、昆虫はこんなにも強靭(きょうじん)なのでしょうか?

昆虫のスゴイからだ

(1)  蚊の身体は表面が油分で覆われているため、水をはじきます。このように昆虫たちは、種類によって様々な方法で防水構造になっています。蝶や蛾は、全身を鱗粉(剛毛が変化したもの)で覆って防水しています。

(2)  昆虫のからだの周りは、軽くて硬い外骨格で覆われています。

(3)  飛ぶ昆虫のからだは、軽量にできています。

 

 

昆虫たちは、このように人間には真似のできないスゴイからだを持っています。

そのため、蚊は、雨粒に当たって弾き飛ばされても、それほど大きなダメージを受けないで生き延びることができるのです。

では、小さな昆虫達は、雨の日にはどこにいるのでしょうか?

小さな昆虫たちの雨の日の過ごし方

昆虫に限らず、動物や鳥なども雨の日にはあまり見かけません。人間でさえ、雨の日には、屋内で過ごしたいと思っている人が多いと思います。

①    雨で体が濡れると体温を低下させ、エネルギー消費が激しくなる

②    雨は、匂いや気配も消すため、獲物を捕らえにくい

③    雨は、気温を低下させるため、動物の活動量を低下させる。特に変温動物である昆虫達は、気温低下の影響を受けやすい。

 

このような理由から、頑強な体を持っている昆虫達も、雨の日には、木陰や木の葉の裏などでじっと過ごしていることが多いと思います。葉の裏側で身を潜めている昆虫がいたら、そっとしておいてあげようと思います。