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ハクチョウを観察していると、いつも同じように水辺を泳いでいるように見えますが、時折普段とは違った行動をする時があります。コハクチョウの観察で確認できた仕草と意味(私たちが観察していても明らかに区別ができた行動)についてまとめました。

家族単位の行動

ハクチョウは家族の結びつきが強いと言われています。

越冬のため、シベリアから日本に飛来する時、シベリアに帰る時、そして、ねぐらと餌場を往復する時も、灰色を帯びた子どものハクチョウを引き連れて家族は同じ集団で行動しています。親鳥2羽で、長い首を旗のように掲げて、子どもたちを引き連れています。

警戒の仕草

観察している場所によってもことなりますが、ハクチョウ達がカメラマンの姿を見つけると、2メートル位まで近寄ってきます。これは、パン等の餌を目当てに寄ってきたのです。そのため、餌がもらえないと判ると直ぐに離れていきます。

このような行動は、カメラマンがハクチョウに危害を加えないと知っているからです。しかし、ハクチョウがいる水辺は自然界ですから様々な危険が潜んでいます。例えば、犬、猫、タヌキ、イタチ等はハクチョウにとっては危険な生き物です。

ハクチョウ達は、集団で行動していますので、危険が近づいてくると、一斉に首を上に伸ばして周りを見回します。このような仕草をする時は、まさに警戒態勢です。皆で危険を共有して、いつでも飛び立てるように準備をしています。

ハクチョウのカップルの仕草

仲の良いハクチョウ達は、滑るように水面を移動しながら首筋で、お互いに挨拶(サイン)を送っているように見えます。

特に、カップルになると、はっきりと判ります。カップルはお互いに向かい合って、互いの嘴(くちばし)を合わせる行動をしています。

この状態を横から見ると、お互いの首の付け根と嘴同士をくっつけて、長い首筋がしなやかに曲げられるため、ハートの形に見えます。このハート形は、幸せの首輪(ハッピーリング)と言われていて、カメラマン達が狙っている瞬間の一つです。

ハクチョウの喧嘩

ハクチョウは、普段は優雅に泳いでいるため、穏やかな生物だと思われていますが、喧嘩する時は、想像以上に激しい動きをします。

喧嘩をする時のハクチョウは、長い首を斜めに突き出して、相手を噛む動作をします。噛む動作を激しく繰り返すため、一目で相手を威嚇していることが判ります。

ハクチョウの仕草(サイン)を生み出すもの

以上のように、ハクチョウの仕草は、長い首筋で表現しているように感じられます。ハクチョウの長い首筋は、優雅な白鳥のイメージの象徴ですが、この首筋の動きでお互いにコミュニケーションをしているのだと思います。