日本の季節を代表するコスモスの花と、遠い思い出
秋になると、あちらこちらにいっせいに咲き始めるのは、コスモスの花です。
コスモスという響きは透き通っていて、さわやかな秋風を思い起こさせてくれます。
そして、それにダメをおすかのような、山口百恵さんの「秋桜(こすもす)」という歌が、コスモスの花のイメージを決定づけました。
コスモスの花を連想させる私の中のアイドル
山口百恵さんは、周りに振り回されないで凜とした自分の考えをもって行動する人に見えます。そしてアイドル全盛時代の中でも突出した絶対的なアイドルでしたが、明るさを振りまくのではなく、どこかに暗さを抱えていたような雰囲気がありました。
私の中のコスモスには、そんな山口百恵さんの印象が重なっていて、夏が終わって秋風が吹き、やがて冬が訪れる季節の移り変わりと切なさが感じられます。
そして、このイメージ通りのもう一人の忘れられないアイドルは、太田裕美さんです。
太田裕美さんは、透き通る歌声で歌詞に込められた物語を、ファンに純粋に伝えられる歌手でした。最近の彼女をテレビで観ましたが、こちらまで気持ちが和むような雰囲気がありました。とてもうれしかったです。いつか、彼女のコンサートに行ってみたいと思っています。
コスモスの原産地
コスモスの原産地は、メキシコなどの熱帯アメリカでした。これには驚きましたが、確かにコスモスの花は、赤や黄色、ピンク、白、青系色など、とてもカラフルで鮮やかです。熱帯地方に合っているのかもしれません。
コスモスの花の思い出
もう数十年前になりますが、長野県と山梨県に車で旅行に行った時に、車道の両側に、風に吹かれてたなびいているコスモスの花が咲いていたのを覚えています(数キロにおよぶ長い直線道路でした)。
恐らく、観光用に植えられたものだと思いますが、コスモスが咲き誇る光景は、単調なドライブで疲れた体と気持ちを一瞬でリフレッシュさせてくれました。
実家の裏庭に咲くコスモスの花
夏の終わりに実家に帰ると、裏庭に雑草とともに生えてくるコスモスがあります。結構元気が良くて、背丈も1m50㎝ぐらいになります。
コスモスは、種を蒔くわけではありませんが、毎年同じような場所に集団で生えてきてピンクの花を咲かせてくれます。私は、朝から裏庭の雑草をとり、余分なコスモスを抜いて、夕方にビールを飲みながら綺麗になった裏庭とコスモスたちを見るのが恒例の楽しみになりました。
まだコスモスの花は咲いていませんが、次に来る時には咲いていると思います。
コスモスは熱帯地域の花としても似合うかもしれませんが、
日本に咲いているコスモスの花は、日本の気候にマッチしていています。
風に吹かれて揺れるコスモスの花を見ていると、何故か、懐かしい昭和時代の思い出が呼び起こされます。
もう、コスモスの花は日本の季節を代表する花と言っても良いと思います。