日本では、ヒアリという外来種のアリが大きな話題になっていますが、ヨーロッパにはヒアリと同レベルで怖れられているアリがいます。

そのアリは「ブラウジングアント(Browsing ant)」と呼ばれるものです。

ブラウジングアントの恐ろしさ

このアリの名前のBrowsingには、“すこしずつかじって食べる行為” or “拾い読み”という意味があります。

実は、ブラウジングアントは、FNN(フジニュースネットワーク)が、ヒアリを調べていた中で、知らないアリがいるという情報を得て偶然発見されたものです。(愛知県名古屋港)

私が見たのはNHKのニュース番組でしたが、ブラウジングアントはめまぐるしく、素早く動き回っていました。

又、ブラウジングアントが獲物を襲う様子は、凶暴そのものです。
集団で獲物にかじりつくため襲われた獲物の体は、ギザギザに噛まれたようになっていました。Browsingの日本語の意味を示す、“拾い読み”のように、すばしこく動き回り、獲物を“すこしずつかじって食べる”という襲い方は、まさにこのアリの特徴を表しています。

そして、このアリには、「アリ喰いアリ」という呼び名もつけられていて、他のアリを襲います。テレビ映像で日本の在来アリが襲われるシーンをみましたが、それはショッキングなものでした。

小さなブラウジングアントたちが、在来アリに集団で襲いかかり、在来アリの足を四方八方から、ちぎれるほどに強く引っ張りながら持ち去ります。(日本のアリがかわいそうな感じです)

そして、もう一つの恐ろしい特徴は、同じ巣に複数の女王アリがいることです。そのため、一度定着して巣を作りだすと爆発的に数を増やします。

ブラウジングアントの特徴まとめ

正式和名:ハヤトゲフシアリ(拡大すると、胸と腹部の間にトゲがあるため命名)
原産地:南ヨーロッパ(地中海近傍や砂漠地帯に生息)
大きさと形:約2-4mmと小さいアリで、一見普通のアリに見えますが、長い足と長い触覚を持っている
体色:光沢のある濃い茶色
性格:大変凶暴
特長:動くスピードがとても速い
繁殖力:一つの巣に複数の女王アリがいるため、強力な繁殖力で増える
その他:刺す針はありません

ブラウジングアントへの対処

ブラウジングアントは、まだ日本では発見されたばかりで、これから研究することになります。幸い、刺す針はないため、人には差し迫った害はなさそうですが、日本の在来昆虫などは、かなりの被害を受けることが予測されています。

既に、東南アジアのマレーシアやオーストラリアで侵入されています。一見普通のアリに見えることから日本でも、数年前から侵入していた可能性があります。

ブラウジングアントによる生態系への影響が懸念されるため、もしも、ブラウジングアントと思われるアリを見つけた場合には、直ちに環境省に連絡して欲しいそうです。

でもそんなことをして間違っていたら嫌だと感じた人は多いと思います。
私は、万一見つけた時には、市役所などに連絡して調べてもらおうと思っています。