鳥の多くは、羽毛を清潔に保つため、お風呂にはいります。もちろん人のお風呂とは違いますが、様々な方法があります。

鳥のお風呂は、水浴び、砂浴び、蟻浴(ぎよく)という種類があります。
それぞれの浴び方や、その目的について紹介します。

水浴び

鳥の水浴びは、水たまりや足が立つぐらいの浅瀬で行います。身体をぶるぶると震わせるようにして全身から水の粒を飛ばします。

羽根をバタバタさせて、一見おぼれているようにも見える時もありますが、鳥は身体についた寄生虫や虫類を洗い流すため必死です。

多くの鳥が水浴びをします。変わった水浴びをするのは、カワセミです。カワセミは獲物を獲る時のように水に飛び込んで水浴びをします。

水浴びの痕跡は残りにくいですが、羽毛が浮いている場合もあります。

砂浴び

鳥の砂浴びは乾燥した砂地が多く、河川敷や農耕地、公園やグランドで砂浴びの跡を見ることができます。

スズメが砂浴びをする時には集団で行うことが多く、10㎝ぐらいのクレータ状(すり鉢状)の穴があちこちにできます。慣れてくると、砂浴びの跡は直ぐに判るようになります。

鳥が砂浴びをする時には、砂地を浅く掘って、そのくぼみに体を沈めて体を震わせます。そして、羽毛の中に砂を通すようにいれて、体を震わせて砂を弾き飛ばします。場合によっては砂の中でぐるぐると体を廻します。

砂浴びをする鳥は乾燥地帯に住んでいる鳥です。そのため、砂浴びをする鳥は、水浴びをする鳥に比べて少ないと言われています。(鳥の種類ごとに、水浴びと砂浴びのどちらをするか決まっていますが、スズメは両方をするそうです)

砂浴びの目的は、水浴びと同じで体に付いている寄生虫や虫等を取り去るためです。

蟻浴(ぎよく)

蟻浴(ぎよく)は聞きなれない言葉ですが、カラスの仲間で見られる行動です。

私は残念ながらまだ見たことはありませんが、カラスは、蟻(あり)の巣の上にふせて蟻を体中に這(は)わせることをします。場合によっては、くちばしで蟻をつかまえて、自分の羽毛に擦り付けることもします。

カラスの仲間が、蟻浴(ぎよく)をする理由は判っていませんが、蟻の蟻酸(ぎさん)で、寄生虫を減らしているのではないかと言われています。

カラスの仲間は頭が良いので蟻酸(ぎさん)の効果を利用することぐらい直ぐに対応してしまいそうです。

カラスが蟻浴(ぎよく)した後は、蟻の死骸が散乱していますが、直ぐに跡形もなく蟻によって片付けられてしまうため、カラスが立ち去った直後でないと形跡を見つけるのは困難です。