アリは、イソップ物語の「アリとキリギリス」のように、暑くて大変な時に一生懸命働いて、食料が無くなる冬に備えているように見えることから、働き者の代表とされることが多いと思います。

確かに、アリたちは厳寒の冬には外で食料の調達ができないことから、それ以外の季節には、働きアリがコロニーから出て働いています。

もちろん巣の中にも、女王アリの世話をするアリや、生まれた子供たちの世話をするアリもいて、働いています。

アリは働き者ですが、休む時にはしっかり休んでいるようです。(アリの種類は様々なものがいるため、例外もあると思いますが、今回は一般的なアリを念頭にしています)

アリの休憩

庭のアリを観察していると気が付くことがあります。

アリは、暖かくなると餌を探しに巣からでてきて庭をうろつきますが、夏の日光がカンカン照りの時には、アリがいなくなる時があります。(今年の夏には、記録をとってみようと思います)

これは、日本にいるアリだけではなく、熱帯のジャングルにいるアリも同じです。ジャングルでも日中の日ざしの強い時には、他の生き物と同じように暑さをさけて、木陰などでじっとしているようです。
おもしろいことに、夏場の比較的涼しい時間帯に行列で移動しているアリも、直射日光をさけて木陰になるルートを選んで行進しています。(アリは黒色ですから、日ざしをまともに受けると体温が急激に上がってしまうのかもしれません)

巣の中の働きアリの休息

働きアリは、全てメスですが、巣の外に出て餌を調達する働きアリは、全体の数%程度だそうです。(アリの大部分は、巣の中にいたのです)

どうやら巣の外に出て餌を調達するのは若いアリで、巣の中で働いているのは経験を積んだベテランのアリたちです。

普段、みることができない巣の中の働きアリは、女王アリの世話(食べ物の用意、部屋の清掃など)や、生まれてきた子供たちの世話、および、コロニーの修復や拡張などをして忙しく働いています。

しかし、子供達が成長してしまうと一定の期間は暇です。

巣の中には、巣の外へ餌を探しに出かけているアリを含めて、全体の90%以上もの働きアリがいるのですから、女王アリの世話などをする一部のアリ以外は暇です。

そんな時(期間)は、巣の中の大部分の働きアリは、じっとして動きません。(そういえば、透明のプラスチック箱に土を入れてアリを飼育していた時も、穴の中で、じっとして動かないアリを見ることができました)

巣の外の働きアリの休息

巣から出て、餌の調達などをする働きアリも、休憩をとります。

■日ざしが強い時・・・日陰の木の葉の裏などの涼しいところでじっとしている
■涼しくなった夏の日の夕暮れ・・・餌の探索で疲れて帰ってきた働きアリたちが巣の周りでじっとしていることがあります。(多分、くつろいでいるのだと思います)

働きアリの睡眠

アリたちも、もちろん睡眠をとりますが、人間のように特定の時間に寝るのではなく、短時間睡眠を何度もして睡眠時間の確保をしているようです。

元々、アリは視力が弱いし、暗い巣の中では昼も夜も変わらないと思いますが、厳しい自然界では、短時間睡眠の方が、都合が良いのだと思います。

夕方になると、外に出ていたアリたちが巣に戻るのは、明暗の関係ではなくて、夜になると気温が低くなるせいかもしれません。

まとめ

勤勉で働いてばかりいるような、働きアリたちにも休憩時間はあります。

巣の外に出かける働きアリたちは、強い日ざしを避けるための休憩をします。また、仕事が終わった後の夕暮れ時には、直ぐに巣に戻らないで、くつろいだ時間を過ごしています。

巣の中の働きアリたちも、忙しい時以外は、極力じっとして休憩しています。

まだまだ判らないことが多い、アリたちの生活ですが、ワーカーホリックのように年がら年中、働いているのではなくて安心しました。

適度に休憩をしながら過ごしていることが判りました。