羽アリを見つけて心配になったこと

紙飛行機の写真

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羽アリを見ると、シロアリを思い浮かべて床下が心配になりますが、シロアリの羽アリ発生時期は、春先から夏の初め頃までの時期でした。

羽アリを見つけて、しらべたところ、夏から秋・冬にかけて見られる羽アリは、たいてい建物には害のないクロアリの仲間だそうです。

一安心したところで、シロアリの羽アリについて興味深い記事を見つけました。次に紹介します。

シロアリの羽アリは何故発生するの?

シロアリの羽アリは、巣のシロアリの数が増えすぎた時や、何かの危険から脱出する時に発生します。羽アリは、風に乗って遠くまで移動することができるからです。新天地に着いたシロアリは、新しい巣を作って生息域を広げていきます。

シロアリの羽アリの飛行は、雨の降った翌日に群れで行われることが多く、新天地に着くと、直ぐに翅(はね)を切り離します。まるで服を脱ぐように簡単に取り外すことができます。

シロアリの翅は何故すぐに外せるの?

シロアリの羽アリは集団で飛行して、遠方まで飛んで着地すると、直ぐに翅を捨てます。翅が付いていると、動きが緩慢になって敵に襲われる可能性が高くなることや、水滴などに触れると、表面張力で接着剤が付いたようになって身動きが出来なくなるからです。(小さい虫にとっては、水の表面張力はすごい力でトラップしてしまうのでしょう)

そのため、シロアリの羽アリが飛来すると、翅があちこちに残されています。クロアリの羽アリは、シロアリのように簡単に翅を外せないようです。集団の翅の残骸はシロアリの可能性があるので要注意です。

シロアリの翅の特殊な構造

シロアリの翅は、まるで服を脱ぐように簡単に取り外すことができます。その秘密は、特殊な翅の構造のためです。

  • 翅の取り外し方
    羽アリが着地すると、翅を閉じます。次に腹部から尻部を上に持ち上げて、閉じた翅を上に上げます。こうすると、付け根部からハラリと4枚の翅が落ちるようになっています。
  • 翅が取れる仕組み
    簡単に翅を取り外すことが出来る理由は、翅の付け根部に「閉じた翅を上に持ち上げて、谷折りにすると翅がとれる」離層というものがあるからです。離層は、板チョコの溝のようなもので、力がかかるとパキンと割れます。

羽アリが飛んでいる時にも、谷折りの力はかかりますが、翅が開いている時には離層に力が加わらない構造のため、着地して翅を閉じてから取り外すことができるのです。

紙でイメージすると判りやすいと思います。紙面に「直線の切れ目」を付けます。その状態で紙面を押すと、切れ目のある溝部で折れ曲がります。そして、曲がった個所は切り離しやすくなります。この状態が、着地した後の翅を折りたたんだ状態です。

ところが、「直線の切れ目」と直角方向に紙を曲げた個所を作ると、紙面に力を加えても直線の切れ目に沿って曲げるのは難しくなります。物の強さは同じ素材でも形が変わると違う強さになるからです。

まとめ

シロアリの羽アリの翅は、飛んでいる時には取れませんが、着地すると簡単に取り外すことができます。

必要な時に、直ぐに取り外せる理由は、翅の構造に工夫があって、飛んでいる時には強度が強く、着地して翅を閉じると強度が弱くなるような形状をしているためでした。

生物の構造にはそれぞれ工夫があって興味はつきませんね。