ハワイ島に生息するすばらしい植物

ハワイの風景

ハワイの風景

ハワイ島やマウイ島は常夏の島ですが、ハワイには活火山があります。山頂に近い、2,600m〜3,800m付近の空気は、冷えていて乾燥した強風も吹きすさぶ過酷な環境です。

 

ギンケンソウは、そんな環境でも特殊な能力を駆使(くし)して元気よく生息しています。

ギンケンソウとは?

ギンケンソウは、キク科の植物で、細長くて尖った葉をタンポポの花のようにロゼット状に出して中心を守るように丸くなっています。漢字では、「銀剣草」と記載するように、葉の色は銀色に輝いています。

剣のように尖った葉の長さは、30㎝から40㎝ほどで、葉の中には水分を溜めています。茎は短く、多数の葉は根本付近から外側に伸びて、途中から内側に向いてのびるため、離れてみると丸いボールのような形に見えます。

ギンケンソウは、数十年間成長した後で、中心から花軸を伸ばして花をつけますが、花茎は高さ3mの高さになることもある立派なものです。フジの花のような総状花序(そうじょうかじょ)を付けて、500個以上もの頭花を咲かせます。

一見すると、キクに似た花が花茎の下の方から順に咲いていきます。この花は大量に咲くことで、花の香りを放出し、高山に生息するハチやハエなどの虫を呼び寄せて花粉を運んでもらうのでしょう。

ギンケンソウの能力とは?

ギンケンソウは、ハワイの山頂付近で生育するため、寒さや、強烈な紫外線から身を守るための工夫をしています。

寒さに耐える工夫

ギンケンソウの葉は、剣のような形ですが、根元からびっしりと詰まっているようにたくさん出ています。このような葉の形状をすることで、茎の先端部を夜間の寒さから守っています。

紫外線を遮る工夫

ギンケンソウは、山頂部付近の高所に生育するため、空気は薄く澄んでいます。そのため、太陽からの有害で強烈な紫外線をダイレクトに浴びてしまいます。紫外線対策をしっかりしないと、ギンケンソウは生きていけないでしょう。

ギンケンソウの葉が銀色に輝いてみえるのは、紫外線対策をしているからです。ギンケンソウの剣のような葉の表面には細くて透明な毛が沢山生えていて、光を反射するため銀色に見えるのです。

つまり、葉に生えている細かい透明な毛が紫外線を遮っていたのです。

水分を溜め込む工夫

ギンケンソウは、乾燥している高山で生きていくため、葉の中に水を溜める仕組みを持っています。

葉の中にはゼリーのような組織があって、水分を貯蔵できるようになっています。私は見たことはありませんが、サボテンの葉のようなものでしょう。

まとめ

常夏のハワイにも、寒さ対策・紫外線対策・水分貯蓄対策の工夫をして、たくましく生息する「ギンケンソウ」という植物がありました。

ギンケンソウは数10年もの歳月を費やして子孫を残すための花を咲かせますが、花粉を運ぶ虫たちに気づいてもらえるように、一度に咲かせる花の量を出来るだけ多くして花の香を際立たせる工夫もしています。

常夏のハワイでも、環境の厳しい山頂付近で、植物が生き残るための工夫をしていると知ると、頭が下がります。植物は、どんな厳しいところにも何とかして進出してしまうのかもしれません。