他の海鳥から獲物を横取りする海賊のようなオオグンカンドリにもやむを得ない事情がありました。そんなオオグンカンドリは、すごい速さで飛ぶ滑空力と数週間も地上に降りないで飛び続ける特殊な能力を持っていました。それらの秘密を紹介しています。

数週間も飛び続けるオオグンカンドリ

海

オオグンカンドリは、海鳥ですが撥水性(はっすいせい)のある羽毛がありません。そのため、海上を漂うことも水に潜ることもできません。

 

オオグンカンドリの狩りは、海上を低空で飛んで水面下の魚を捕まえようとしますが、簡単ではありません。そのため、魚を飲み込んだ、他の海鳥を追いかけて、お腹の中の魚を吐き出させて横取りすることをします。

 

まるで海賊のような暮らしですが、海に入るとおぼれる危険があるのでやむを得ないのでしょう。

 

そんなオオグンカンドリですが、数週間も飛び続けることや、高速で飛ぶ能力を持っていますので紹介します。

 

オオグンカンドリとはどんな鳥なの?

オオグンカンドリは、カツオドリ目グンカンドリ科グンカンドリ属で、熱帯や亜熱帯地方に暮らしている海鳥です。

体の大きさは、1メートルで翼を広げると2.3メートルにもなりますが、体重は1.2kgと軽量です。くちばしの先端が曲がっているのが特徴です。

オスには、求愛の時に使う赤いのど袋があって、全身こうたくのある黒色をしています。メスは、のどから胸が白色のため、区別は簡単です。

オオグンカンドリは、繁殖の時期や休憩の時などに島や岩場に降り立ちますが、生活の殆どを飛びながら過ごしています。

オオグンカンドリの特殊能力

オオグンカンドリは、大きな体の割に体重が軽いため、すばらしい飛翔能力を持っています。

特に急降下する時には時速400キロメートルを超えることもあります。

また、オオグンカンドリは、連続して数週間も飛び続けることができるのですが、上手く気流に乗ると羽ばたかなくても高速で飛行するため、長距離でも簡単に移動することができます。

眠りながら飛べる秘密

オオグンカンドリは眠りながら飛ぶことができます。

研究者によって脳波記録デバイスで取得されたデータによると、脳を半分に分けて数分間ずつを交互に眠る「半球睡眠」を繰り返していることが確認されました。

オオグンカンドリは、この半球睡眠をしながら数週間の連続飛行をしていたのです。

まとめ

他の海鳥から魚を横取りするオオグンカンドリは、ちょっと嫌な奴ですが、撥水性の羽毛を持っていないため仕方がなかったようです。

水に潜れないオオグンカンドリは、その代わりにすばらしい飛翔能力を持っていました。半球睡眠と上手に気流を捉える能力を駆使して、高速で飛び続けることができます。

この半球睡眠を駆使する生物は、アマツバメ・ツバメなどの渡り鳥とペンギンなどが知られています。また、鳥類以外でも、イルカやクジラなどの海中生物も半球睡眠をすると言われています。

ちなみに、オオグンカンドリが飛びながら眠る時間は、1日40分程ですが、地上にいる時には、1日9時間も眠るそうです。やはり、飛んでいる時には、かなり無理をしながら寝ているのでしょう。