アリは、地球上で繁栄を極めた昆虫たちの中でも、特に成功したと言われています。その理由は、単純に「分業化が進んだ社会生活」ということだけではなくて、アリ科の中に見られる「多様性」です。また、「共生」生活をするしたたかさには感服します。

世界の生き物たちとアリ

アリとアブラムシ

アリとアブラムシ

地球上の生き物たちを分類すると、哺乳類は(4千種)、鳥類(1万種)、両生類+は虫類(1万種)、魚類(2万種)と言われています。そんな中にあって、昆虫類は(100万種)を超えるだろうといわれています。

地球上に存在する昆虫の種類には驚かされますが、そんな昆虫の中でもアリは成功者と言われています。世界中のアリ科は1万種ですが、南米、東南アジア、アフリカの熱帯地域には、まだ認知されていない新種のアリがいると想定されていて、総計2万種になるだろうと予測されています。

アリの多さ

世界中には膨大な昆虫が生存していますが、アマゾンの熱帯雨林に生息するアリを乾燥させて測定する重量(生物量)は、その地域に生息する昆虫の生物量の1/3にも迫ると推定されています。

もはや、生態系に大きな影響を及ぼす存在です。

アリの成功要因とは?

昆虫で成功(繁栄者たち)する仲間の特徴は、「不完全変態」よりも成長過程で「さなぎ」の過程を持つ「完全変態」です。アリも「完全変態」ですが、アリの繁栄を際立たせているのは、分業化が進んだ社会生活でしょう。

 

アリの成功要因は、単に分業体制を確立しただけではなく、「体の形・巣の形・営巣場所・餌・社会構造・餌の種類」など、想像を超えた「多様性」持っていることや、「植物や昆虫との共生」生活などの柔軟さを持っていると考えた方が良さそうです。

分業化が進んだ社会生活

多くのアリは、女王が生殖を引き受け、働きアリたちが「餌の確保・子供達の世話・巣の建設」などを行う分業体制が確立しています。

アリの多様性

アリの社会は分業化が進んでいて、極端な例では、戦闘要員となるアリは、体長が大きくなって戦いに適した体形になる種もいます。生息場所も、土の中だけではなく、石の下・落葉や倒木の中・生きている植物の茎内・樹洞内・海辺などで生活するアリも存在します。

また、女王アリ以外のアリが繁殖に参加する種もいます。アリの餌もさまざまで、動物質だけでなく、植物のタネを専門に食べる種や、キノコの菌を栽培して餌にする種も存在します。

アリの共生生活

アリは、特定の植物や昆虫を他の昆虫たちから守る代わりに甘露などをもらう共生生活もしています。

まとめ

100万種以上も繁栄している昆虫の中では、アリ科は1万種程度ですが、アマゾンの熱帯雨林地域に限定すると、全昆虫たちとの比較で、生物量(重量)は1/3に迫るとも推定されています。

生物量を見ると、無視できないどころか、生態系に影響する存在です。

アリの繁栄は、高効率化をもたらす分業化社会と言われています。ただし、アリの社会の分業化は、種間で異なります。「女王が生殖をして、働きアリたちが生活全般の仕事をするという、一般的な分業体制だけではありません。」

女王アリ以外のアリが繁殖に参加する種もいます。

さらに、体の形・巣の形・営巣場所・餌・社会構造など、想像を超えた「多様性」持っています。「植物や昆虫との共生」生活をする「したたかさ」には感服します。