インコは頻繁に居眠りをして夢も見ます。インコの脳の研究は、人の脳程は進んでいませんが、鳥の中で優れた脳を持つインコの脳の活動も大きなエネルギーを使っているのは間違いないでしょう。この記事では、インコの居眠りを脳活動の観点でまとめています。
インコの眠り
インコを飼っている人は、我が家のインコは時々居眠りをしていると言います。本当なのかを調べると、一般的な鳥は夢をみることが知られていました。特にインコは寝言までしゃべっていました。尚、飼っているインコだけでなく野生のインコも居眠りするそうです。
鳥の睡眠にも人のような「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があるため、その関連情報から調べてみました。
《人のレム睡眠とノンレム睡眠》
人の「レム睡眠」では、体は休んでいますが、脳は起きていて活動していた時の記憶の分類を行っています。「レム睡眠」時は、破棄すべき記憶か、保持すべき記憶なのかの取捨選択(しゅしゃせんたく)や、必要な時に直ぐに取り出せるように整理棚に収納整理しています。
反対に「ノンレム睡眠」では、脳は眠っていると言われています。
人が夢を見る多くの場合は、「レム睡眠」の時ですが、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」のある動物も同じでしょう。と勝手に考えてみました。
ただし、鳥は「微睡動物(びすいどうぶつ)」とも言われていて、短時間睡眠を繰り返す眠りです。そのため、人の睡眠周期よりも短い周期なのだろうと考えられます。野生環境では天敵に襲われる危険にさらされていることが影響しているのでしょう。
インコの睡眠周期は人とは比較できないほど短時間ですが、インコの居眠りは、生きるために必要な情報なのかどうかを判断して取捨選択をする大切な時間でしょう。
脳の消費エネルギーとインコの居眠りの関係
インコやオウム、カラスの脳は鳥の中でも発達していると言われています。人の場合の脳の研究では、食事から得られるエネルギーの20%も脳が消費していることになります。(体重の2%程度の脳が、体の2割ものエネルギー消費をしていることになります)
鳥の脳の活動は、人の脳程には研究されていませんが、鳥の中で脳が発達しているインコは、消費エネルギーの多い脳の活動を重視するため、居眠りでエネルギーの節約をしていると考えても良いでしょう。
インコの寝言
人の言葉を真似するインコの寝言は、はっきりとした声で寝言を言うこともありますが、寝入り際に言葉にならないような声をだすこともあります。
インコが寝入り際に出す声は、寝言ではなく、覚えるための反復練習で「喃語(なんご)」と呼ばれるものでした。
まとめ
インコは居眠りを頻繁にする鳥です。ペットとして飼育されているものだけでなく、野生のインコでも居眠りするそうです。
調べてみると、インコは、居眠りをして夢をみることも判っていました。今回は、インコが居眠りをする理由についてまとめてみました。
インコの脳の研究は、人の脳程は進んでいませんが、鳥の中で優れた脳を持っているインコの脳の活動も大きなエネルギーを使っているのは間違いないでしょう。
インコが居眠りを頻繁にするのは、脳の記憶情報の整理と省エネルギーということで間違いないでしょう。