鳥類が卵で子どもを産まなければならない理由と巣に求められるもの

鳥の巣

鳥の巣

鳥類は、人のような家を持っていませんが、卵を産んで育てる時期に必要な巣には、家と同様な役割を持っています。人は、当然だと思って、鳥類が卵で子どもを産む理由や巣に求められるものを考えませんが、鳥の視点から検討してみました。

▼目次

  1. 鳥類には卵で子どもを産む理由があった
  2. 鳥類の巣に求められるもの
  3.  オオハクチョウ
  4.  コブハクチョウ
  5.  コクチョウ
  6.  コハクチョウ
  7. ポイントのまとめ

鳥類には卵で子どもを産む理由があった

鳥は卵を巣の中に産みます。巣は、壊れやすい卵を安全に温め、フ化した雛(ひな)を守ってくれる大切な場所です。
鳥は、空を飛ぶために、少しでも体重を軽くする必要があって、子どもができても親鳥のお腹の中で長い間育てるわけにはいかないのです。

鳥類が卵という形で子どもを産むのは、出来るだけ早い段階で、体の外に産むようにすると、鳥類が抱えているさまざまな懸案を解決できたからなのでしょう。

鳥類の巣に求められるもの

鳥類には人のように安全で快適で休息できる家はありませんが、卵を産んで育てる時期に必要な巣には、家と同様な役割を持っています。

卵を産む巣の形や場所は、鳥の種類によって違いますが、鳥の巣には、「保温器として卵をふ化する役目」と、「雛をすこやかに成長させるための安全で衛生的なベッド」でもあるからです。

鳥類は、外敵から雛を守るために、穴の中や地面の上、崖(がけ)等の高所、木の上など、さまざまな場所に巣を作ります。

遠方から渡りをする大きなハクチョウも例外ではありません。

ハクチョウが卵を産むのは、日本から遠く離れた寒いツンドラ地域ですが、巣は外敵に襲われにくいように水辺や水辺に近い地上に、巣の素材をくちばしでくわえて運び、巣をつくる場所に放り投げるようにして積み上げて作ります。

  • 次に、「オオハクチョウ」、「コブハクチョウ」、「コクチョウ」、「コハクチョウ」の巣と卵の特徴を紹介します。巣の特徴は、ハクチョウの種類によって、少しずつ違いますが、卵をふ化させて子育てを安全で快適できるように、彼らなりに努力しているのが判るでしょう。

     オオハクチョウ

    • 1回の繁殖で産む卵の数:4〜5個程度
    • 卵の大きさ:110×70mm程度
    • 卵の特徴:長卵形で、少し黄ばんだ色に薄茶の小斑があって、表面はざらざらしています。
    • 巣:湖の岸辺、中州、あるいは水辺付近の小高い場所に水草等を山のように集めて、直径1m以上で高さ50㎝程の巣を作ります。雌が抱卵します。

     コブハクチョウ

    • 1回の繁殖で産む卵の数:4〜7個程度
    • 卵の大きさ:115×75mm程度
    • 卵の特徴:長卵形で、青灰色をしています。斑点はありません。
    • 巣:川や湖に近い陸地に草の茎や木の枝等を積み上げて皿状の形をした巣を作ります。抱卵は雌ですが、子育ては雌雄で行います。

     コクチョウ

    • 1回の繁殖で産む卵の数:6個程度
    • 卵の大きさ:105×65mm程度
    • 卵の特徴:長卵形で、青白色。斑点はありません。
    • 巣:集団で営巣します。浅い湿地の水中に小枝や葦(あし)などを積み上げて直径1m程の巣を作ります。雌雄で抱卵します。

     コハクチョウ

    コハクチョウ

    コハクチョウ

    • 1回の繁殖で産む卵の数:3〜5個程度
    • 卵の大きさ:90×60mm程度
    • 卵の特徴:長卵形の白色で斑点はありません。
    • 巣:湖の浅瀬や水辺の地面に、イネ科の植物やコケ等を山のように積み上げて作ります。大きさは直径1m、高さ60㎝ほどもあります。巣作りは雌雄で行いますが、抱卵は雌です。

    ポイントのまとめ

    鳥は、空を飛ぶために、常に体を軽く保たなければなりませんので、お腹の中に子どもができると出来るだけ早く、卵の形で子どもを産みます。

    卵は、硬い殻で覆われていますが、常に天敵から狙われています。安全に雛をふ化させて、成長させるには、天敵から守れる巣が必要です。

    鳥類が巣を作るのは、天敵に見つからない場所や近寄りにくい所です。巣作りの場所は、鳥の種類によって、穴の中や地面の上、崖(がけ)等の高所、木の上など、さまざまな場所になります。

    寒い地域で卵を産んで子育てをする大きな鳥のハクチョウの巣も、安全で快適な場所を選んでいることが判ります。