アリが電子機器の中に入りたがるのは何故だろう?

小さなアリ

小さなアリ

アリは、電子機器の内部に侵入して故障や誤動作を引き起こしていたことがあります。現在は、アリがもたらす被害が判っていて対策されているようですが、実際に被害に遭遇した当時の関係者は大変な対応をしたようです。この記事では、何故、アリたちは電子機器の中に入ってしまうのかを調べてわかりやすくまとめています。

▼目次

  1. アリは電子機器内を壊してしまうの?
  2. アリが電子機器の中に入り込む理由
  3. ・アリは電子機器の油が好きだった
  4. ・・アリが油を求めて故障させた、その他の例
  5. ・電子機器の中はアリの棲みやすい環境だった
  6. アリ対策をして被害を防止した事例
  7. ポイントのまとめ

アリは電子機器を壊してしまうの?

アリによってパソコンや時計が壊されるという話を聞きました。パソコンが壊されるのは東南アジアで発生しています。パソコンのキーボードの中に大量のアリが入り込んで動かなくなるのです。
1985年頃の日本でも、アリが原因で鉄道に使われている信号機の故障が多発したことがあります。この時は、西日本を中心に列車の運行に大きな支障がでたそうです。

線路脇に設置されている信号機を作動させる装置の中に、大量のアリが入り込んだことで故障しました。アリも不幸なことに、リレーの接点の間に挟まれて死んでしまいました。故障の原因は、アリがリレーの接点を塞いだことによる信号の導通不良です。

何故、アリは電子機器内に入りたがるのでしょうか?

アリが電子機器の中に入り込む理由

アリが電子機器の中に入り込む原因には、さまざまな理由があります。

・アリは電子機器の油が好きだった

アリが電子機器の中に入り込む一つ目の理由は、油が大好きだったことです。アリが電子機器内に入り込むのは、リレー等の機械的作動部に植物性の油が使われていたため、食べるために侵入したのです。

・・アリが油を求めて故障させた、その他の例

公衆電話

公衆電話

アリは、植物性の油を求めて様々な電子機器に侵入して故障させています。

  • 購入した新品の時計が動かなくなったため、メーカに新品と交換させたが、その翌日には再度動かなくなった。
  • 公衆電話が世の中にあふれていた頃、特定の場所に設置してある公衆電話は修理しても直ぐに故障してしまうことがありました。修理をしても一日も経ないで故障してしまった。

これらの事例を見ると、思わず笑ってしまいそうになりますが、実際にアリの被害にあった人たちは翻弄(ほんろう)されて、大変な時を過ごしたことでしょう。

・電子機器の中はアリの棲みやすい環境だった

アリが電子機器に集まるのは、好物の油を食べるためだけではありませんでした。

電子機器は、温度や湿度管理が厳正に守られていて、アリにとってはとても住みやすい環境でした。しかも電子機器のある、家の中は、外とは違って一年中適温です。

アリたちが、電子機器の中に入りたがる、二つ目の理由は、快適な環境だったことです。家の中や、電子機器の周辺を偵察していたアリが、電子機器内を棲みやすいところと考えて、集団で引っ越して来たのでしょう。

アリ対策をして被害を防止した事例

被害をもたらすアリの性質を知っていた「つくば科学博」の開催メンバーは、アリ対策を徹底的に施して被害を未然に防いだと言われています。

「つくば科学博」は、技術の粋を集めた筑波研究学園都市の発足披露を兼ねて開催されたため、失敗は許されませんでした。

1985年当時の開催場所の周辺は、原野や畑に囲まれていて、多くのアリの生息域だったため、万一に備えて、アリ対策はしっかり実施されたのです。

ポイントのまとめ

アリは、たびたび電子機器内に入り込んで重大な故障や誤動作を引き起こさせていました。電子機器の故障や誤動作を発生させた時は、社会的影響が大きく、大問題になりましたが、アリたちが電子機器内に入り込む理由もありました。

アリたちが電子機器の内部に入り込んでしまう理由は、2つです。一つ目の理由は、アリは電子機器に使われている植物性の油が好物だったこと、二つ目は、温湿度環境がしっかり管理されている電子機器内は、アリの生息に丁度良かったからです。

このようなアリの性質を知っていた「つくば科学博」開催メンバーは、アリ対策を徹底的に施して被害を未然に防いだと言われています。