カタツムリ(でんでんむし)が日向を避ける理由|ナメクジとの関係

カタツムリ

カタツムリ

この記事では、貝殻を持っているカタツムリが日向(ひなた)を避ける理由について、分かりやすくまとめました。貝殻を持っていない、ナメクジとカタツムリとの関係についても紹介しています。

▼目次

  1. カタツムリ(でんでんむし)は陸に進出した巻貝だった
  2. ・腹足綱
  3. ・有肺亜綱
  4. カタツムリ(でんでんむし)の貝殻とは?
  5. カタツムリが日向を避ける理由とナメクジの本音
  6. ポイントのまとめ

カタツムリ(でんでんむし)は陸に進出した巻貝だった

地球の古い歴史を見ると、4億年前にオゾン層が地球の周りを覆ってから多くの海の生物たちが地上に進出しました。オゾン層は、生物に有害な太陽光線の紫外線量を少なくしたからです。

この時代に、カタツムリ(別名でんでんむし)も陸上に進出してきたと考えられています。生物学的には、カタツムリという生物は、陸に上がった巻貝を指していて、殻の形が細長くないものがカタツムリと呼ばれていました。(カタツムリは、正式名称ではなかった)

カタツムリの生物的な分類は、軟体動物門腹足綱(ふくそくこう)の有肺亜綱に属しています。生物学な分類で、これ程素直に分かりやすく表現されていると、可笑しくて楽しくなります。

ではナメクジとは何でしょうか?

ナメクジという呼び名は、カタツムリと同じグループだった生物の中で、貝殻が退化して無くなってしまったものを、ナメクジと呼んでいます。

つまり、ナメクジも軟体動物門腹足綱(ふくそくこう)の有肺亜綱に属しています。

腹足綱

腹足綱というのは、腹面が幅広い足になっていて、幅広足で這(は)うように歩く生き物のことです。アワビや、サザエなどの貝は、この仲間に分類されています

・有肺亜綱

カタツムリやナメクジは有肺亜綱に属していて、読んで字のごとく肺で肺呼吸をしています。主に陸生の巻貝で、エラを持たない代わりに外套膜(がいとうまく)が変化した肺で呼吸をしています。

カタツムリは、オゾン層が出来た頃に、太陽からの強烈な紫外線が弱くなったために、海から陸上に進出してきた生き物で、ナメクジはカタツムリの貝殻を無くしてしまった生物でした。確かにナメクジには日射しを遮(さえぎ)る貝殻がないので、日向(ひなた)に出られないのは理解できます。

しかし貝殻を背中に持っているカタツムリも日向を避けるのは何故でしょうか?

カタツムリ(でんでんむし)の貝殻とは?

塀を這うカタツムリ

塀を這うカタツムリ

カタツムリの貝殻は、内臓を覆(おお)うように外套膜(がいとうまく)が背中側にあります。外套膜からは、炭酸カルシウムが分泌されて貝殻が形成されます。つまり、貝殻の成分は炭酸カルシウムですが、炭酸カルシウムには、可視光線や紫外線を透過してしまう性質があります。

もちろん貝殻に着いている色素には、紫外線を吸収する効果はありますが、色素量は十分ではありません。

海の中では海水があるため、紫外線や強烈な日射しは、挿しこまないため、貝殻は機械的な強度があれば、柔らかい体を守る役目をはたしていたのでしょう。

カタツムリが日向を避ける理由とナメクジの本音

貝殻を持っているカタツムリが日向を避ける理由は、貝殻が強い日射しや、有害な紫外線を透過させてしまうためでした。

では、カタツムリから貝殻を失くしてしまったナメクジにとってのメリットとは何でしょうか?

理由は、貝殻を作る必要が無くなるため、余分なエネルギーを使わなくて済むからです。それだけではなくて、背中の貝殻が無くなると、狭い場所にも入り込めるようになって自由度が増します。ネメクジは、貝殻が紫外線を透過させてしまうのなら、いっそのこと貝殻なんていらないと考えたのかもしれません。

ただし、貝殻があれば、貝殻がない時に比べて、体から逃げていく水分を体内に閉じ込める役目もしています。そのため、一旦は貝殻を捨ててしまったナメクジの中には、再び貝殻を作ろうとしている仲間もいます。(気持ちは分かりますね)

ポイントのまとめ

貝殻を持っているカタツムリが日向(ひなた)を避けるのは、貝殻が強い日射しや、有害な紫外線を透過させてしまうためでした。

ナメクジはカタツムリと同じ仲間の生物ですが、進化の過程で、貝殻を捨ててしまいました。その理由は、貝殻では、必要な紫外線量を遮断しきれないため、貝殻を作るために必要なエネルギー量との比較で、メリットが少ないと考えたのでしょう。