樹木や果樹に大きな被害をもたらして、嫌われているカミキリムシ

ゴマダラカミキリムシ

ゴマダラカミキリムシ

昆虫マニアにとっては、大人気のカミキリムシも、樹木や果樹に大変な被害をもたらす害虫でした。この記事では、主な被害の内容と、被害をもたらすカミキリムシの種類について紹介しています。特に、マツノマダラカミキリとセンチュウとの、持ちつ持たれつの生活サイクルが被害を増大させていることが分かります。

▼目次

  1. カミキリムシは酷い害虫だった
  2. ・被害をもたらすカミキリムシと被害の内容
  3. マツノマダラカミキリとセンチュウの関係
  4. ポイントのまとめ

カミキリムシは酷い害虫だった

カミキリムシは、子どもたちに人気があって、身近な甲虫として種類が多く、カラフルなものから地味なものまで様々です。そんなカミキリムシを好きな人は多いのですが、カミキリムシは樹木や果樹を枯らしてしまう害虫です。

・被害をもたらすカミキリムシと被害の内容

ミヤマカミキリムシ

ミヤマカミキリムシ

人の活動に損害を及ぼす生き物は害虫として扱われてしまいます。

昆虫好きには、大人気のカミキリムシも、「果樹」や「樹木」、「鑑賞用植物」、「伐採木」などに穴を開けてしまう害虫でした。生木に穴を開ければ枯れてしまうし、「伐採木」の商品価値も無くなります。
主な被害の内容と、被害をもたらすカミキリムシについて下表に示します。

カミキリムシ 害虫

カミキリムシ 害虫

マツノマダラカミキリは、アカマツを枯らしてしまうセンチュウの中間宿主として知られています。このマツノマダラカミキリとセンチュウとの関係を次に紹介します。

マツノマダラカミキリとセンチュウの関係

マツノマダラカミキリの幼虫は、夏の初めに松の樹木内で「さなぎ」になります。すると、小さなセンチュウが「さなぎ」の気門(呼吸するための孔)から気管内に入り込んでしまいます。

やがて、マツノマダラカミキリがさなぎから羽化して成虫になると、木の内部から外に出てきて健康な松の若い枝を食べ始めます。この時、カミキリムシの体内にいたセンチュウも外にでてきて、カミキリムシが食べた噛み跡の穴から松の木に侵入してしまいます。

センチュウは、6月上旬~9月にかけて、侵入した松の木の樹脂道や仮道管等で子孫を増やします。数の増えたカミキリムシによって、栄養分を摂取されるため、松の木は枯れてしまいます。

マツノマダラカミキリのメスは、センチュウ等によって枯れた松に飛来して産卵します。そこで孵化(ふか)したマツノマダラカミキリの幼虫は、松の樹皮下を食べて成長します。

これが、マツノマダカラカミキリとセンチュウの関係です。カミキリムシは、センチュウに利用されているように見えますが、センチュウによって枯れた松が増えるため、カミキリムシの産卵場所も増えます。

ポイントのまとめ

カミキリムシのマニアにとっては、カラフルで見ごたえのあるカミキリムシですが、一般的には、樹木や果樹等を食い荒らす害虫でした。

松の木を枯らしてしまうセンチュウは、カミキリムシとの持ちつ持たれつの生活サイクルが被害を増大させています。

一方で、カミキリムシの愛好家にとっては、無限ともいえるほどの知りたい情報の宝庫です。樹木や果樹栽培の関係者には大変な害虫です。このことを念頭におきながら、カミキリムシ探索を続けていきたいと思います。