タケノコが勢いよく伸びる秘密と素早く生長せざるを得ない理由

竹林

竹林

タケノコは、すごい勢いで生長します。この記事では、タケノコがどのような方法で短時間に生長しているのかと、素早く生長しなければならない理由を紹介しています。きっと、竹林とタケノコのことを身近に感じられでしょう。

▼目次

  1. タケノコの成長は早い
  2. 植物の生長を促すもの
  3. タケノコの生長が早い理由
  4. ・タケノコの栄養確保は?
  5. ポイントのまとめ

タケノコの成長は早い

タケノコはとても早く伸びて驚かされます。観察した結果では、1日で120㎝も伸びた記録があります。

草木やツルなどでも早い生長にびっくりすることがありますが、タケノコ程ではありません。タケノコは、何故、早く伸びることが出来るのでしょう。

植物の生長を促すもの

植物が生長して伸びるのは、細胞がどんどん分裂するからです。細胞分裂を盛んにするのは、生長点という部分で、樹木の生長点は茎の先端にあります。

生長して伸びるのは、生長点だけですから、樹木の場合は、ゆっくりと何年もかかって伸びていきます。

タケノコの生長が早い理由

タケノコ

タケノコ

タケノコにも、樹木と同じように茎の先端に生長点はありますが、樹木と違うのは、タケノコには多くの節があることです。タケノコのそれぞれの節の上部には、生長帯という分裂組織があって、細胞分裂が盛んに行われています。

タケノコの節では、成長帯で細胞分裂が行われていて、節と節の間が伸びることで成長します。しかも、タケノコの節は、60個ほどもあるため、普通の樹木よりも60倍も早く生長することになります。

しかし、勢いよく生長するには、十分な栄養も必要でしょう。

・タケノコの栄養確保は?

昔は、地震が来たら竹林に逃げ込めと言われました。タケノコの根は隣接する竹同士でつながっていて、がっしりと地面を抱え込んでいるため、地盤が強固だと言われていたからです。

このように竹林は、地下茎でつながっています。タケノコの栄養分は、この地下茎を通じて供給されるため、充分な供給量が確保され勢いよく生長することができるのでしょう。

また、タケノコは地面から生えてくる時から、既に太くなっていて、多くの節もあります。

タケノコが生長すう時には、柔らかい状態です。これでは、天敵などから食べられてしまう危険がありますが、勢いよく生長するために柔らかくせざるを得なかったのでしょう。

それでも、何もしないわけではなく、爆発的なスピードで伸びる前には、地下部分で形を整えて準備をしてから出てきます。

そして、タケノコが、地上に出て来た時には地下茎から供給される存分な栄養を伸びることだけに使うようにしています。

ポイントのまとめ

タケノコが驚異的なスピードで伸びる理由は、次のようなものでした。

  • タケノコには、樹木に比べて、生長のための細胞分裂をする個所が60倍も存在するので、単純に考えると樹木の60倍の速度で成長する。
  • タケノコは、地下茎で竹同士がつながっていて、必要な所に集中的に栄養分を供給できる。
  • 地上に出てくると天敵に食べられる危険があるため、地下部分で形を整えてから地上に出てくる。地上に出ると伸びることだけに栄養を使って、短時間で生長する。

以上のような理由で、タケノコは素早く生長することが出来たのでしょう。しかし、タケノコは、何故それ程早く生長しなければならなかったのでしょうか?

タケノコを食べる天敵から、柔らかいタケノコを守るために、素早く生長する必要があったのは間違いないでしょう。

もう一つの理由は、竹林のような密集した環境では、光合成をするために出来るだけ早く、大人の竹たちと同じくらいの高さに生長して、日光の当たる場所まで伸びる必要があったのでしょう。

竹にとって竹林は、地下茎でつながった一つの生命体なのかもしれません。きっと1本だけでは生きていけないのでしょう。