外来種の強毒ヒアリは横浜港で定着してしまったの?

ヒアリ

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猛毒アリの「ヒアリ」は、2017年6月以降、全国規模で発見されています。まだ、国内で定着したことはありませんが、2020年6月に横浜港に定着(?)という情報が流れています。この記事では、ニュース内容と、ヒアリに関する全般情報を紹介しています。

▼目次

  1. ヒアリ定着を疑わせるニュース
  2. ・ニュースの内容
  3. ヒアリの概要
  4. ヒアリの毒の怖さ
  5. ・ヒアリに刺された時の症状
  6. ヒアリを退治する方法
  7. ヒアリを世界ではじめて撲滅させた方法
  8. ポイントのまとめ

ヒアリ定着を疑わせるニュース

今年(2020年6月)は既に、真夏を思わせる気候です。そんな時、日本には定着して欲しくない南米原産で強力な毒をもつ「ヒアリ」のニュースがインターネット上を賑わしています。

・ニュースの内容

横浜港(横浜市中区)で、市当局者が、コンテナヤードの側溝内にある地中の穴を出入りしている複数のヒアリを確認して、環境省などと連携して水際での定着阻止対応をしているということです。

側溝の蓋は固定されていて、地中内の様子(集団の数量、女王アリの有無)などは未確認ですが、調査を進めるのと並行して防除(殺虫餌や粘着わなの設置など)をするようです。また、女王アリは繁殖が強いため、発見場所から半径2キロメートル内の範囲を調査することも検討すると記載されていました。

さらに、日本国内では陸揚げされたコンテナに紛れてヒアリが侵入するケースが後を絶たないということも記載されています。温暖化とともに国内へ侵入するのは時間の問題なのかもしれません。

ヒアリの概要

ヒアリの大きさは、2mm〜6mm程で、腹部は濃い茶色です。普通のアリと区別するのは難しいと言われていますが、おしり(腹部末端)に毒針を持っていて、刺されると強烈な痛さ(火の粉を浴びたような感じと言われています)におそわれます。
ヒアリは南米中部が原産で、貨物船などで世界各地に拡大していきました。ヒアリの女王アリの寿命は7年程で、1000個/日の卵を産むことができるで、一度住みついてしまうと、他のアリを駆逐して勢力を伸ばすため、撲滅するのは難しいと言われています。

ヒアリの毒の怖さ

ヒアリの毒は、ハチの毒に似ていて、アレルギー性の反応を引き起こします。但し、アレルギーを持っている人が反応しやすいという訳ではなく、刺されてみないと体がどのように反応をするのか判らないそうです。
そのため、万が一刺されてしまったら、しばらく安静(30分程)にして、症状が悪化したら直ぐに助けを呼んで病院に行けるように、一人でいることは避けて下さい。とのことです。

私の個人的な意見ですが、刺された時には、付き添いの人といっしょに病院の近くで待機するのが良さそうです。

・ヒアリに刺された時の症状

ヒアリに刺されると、次のような症状が現れると言われています。

  • 軽度・・・痛み、かゆみ。10時間程でうみが出る。
  • 中度・・・かゆみとともにじんましんを生じる。
  • 重度・・・動悸・めまい。急性アレルギー症状。

ヒアリを退治する方法

ヒアリ イラスト

ヒアリ イラスト

ヒアリは、一度住みついてしまうと撲滅するのは困難と言われています。10数年程前からヒアリと戦っている台湾では、様々な対策を行ってきましたが駆除できないで、現在も猛威を振るっています。

最も多くの被害が報告されているアメリカ合衆国では、ヒアリの天敵を南米から導入しました。米国が導入したのは、ノミバエという小さなハエ(体長は0.5mm程)です。

このハエは、ヒアリのフェロモン(化学物質)を検知して、ヒアリの体内に卵を産み付けます。卵から孵化したハエの幼虫はヒアリから養分を得て成長し、およそ2週間後には、ヒアリの頭部に入って体液を食べつくして出てきます。(想像すると怖いですね)

まさにヒアリにとっては、とんでもない天敵です。このノミバエが生息する南米では、ヒアリの被害は、米国の1/5〜1/10程度の被害と言われています。恐らく、ノミバエ等の天敵によって、ヒアリの拡大を押さえ込んでいるためと考えられます。

但し、本来いなかった地域に、別の生き物を意図的に導入した場合の副作用も心配されます。世界にはノミバエの種は2000種以上いて、日本にも20種程生息していますが、生態系のバランスを崩した時には、それによる弊害が出てしまいます。

ヒアリを世界ではじめて撲滅させた方法

ノミバエのような寄生する虫は、昆虫の中では頂点に君臨する生物(例えば動物界のライオンなど)と言われる程の存在です。やはり、他の場所から連れてきて、ヒアリ退治に、外来種のノミバエを使うことはやめた方が良いと思われます。
幸い日本には優れた技術力があります。

以前、日本にも凶暴なアルゼンチンアリが住みついてしまったことがありますが、日本では、世界ではじめて、アルゼンチンアリを撲滅したという実績があります。

その主要な方法は、働きアリに毒餌を巣に運ばせて、巣全体を壊滅させるやり方です。現在、日本のスーパーマーケットや日用大工店に行くと、多数のメーカーから商品が販売されています。

アリだけではなく、ゴキブリ退治の薬剤も、この方法を用いるものが主流になっています。
確かに、この方法はヒアリのような集団生活をするものには有効なのでしょう。

ポイントのまとめ

外来種のヒアリが国内に定着すると、すさまじい繁殖力で、他のアリなどを撲滅させてしまうようです。駆除が難しく生態系が変わってしまう恐れがあることや、蜂のような毒針を持っていて、人への被害も予測されるため関係者を恐れさせるのでしょう。

環境省は、次のような呼びかけをして注意を呼び掛けています。
「日常の市民生活では過度に恐れず、心配があれば『ヒアリ相談ダイアル』=電話0570(046)110=に相談してほしい」と話している。