アリを食べて生活している恐ろしいグンタイアリの仲間

ウツボ 海のギャング

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ヒメサスライアリは、他のアリを襲って食べて壊滅させてしまいます。他のアリにとっては嫌な存在でしょうが、熱帯雨林地域のアリは、数100m四方に500種ものアリが生息していることもあって、アリ達の多様性維持に必要と言われています。

▼目次

  1. アリを食べる恐ろしいアリ
  2. ・3つのグンタイアリの分類
  3. ・ヒメサスライアリの特徴と巣の襲撃方法
  4. ヒメサスライアリの存在意義
  5. ・アリの生息域から想像されるヒメサスライアリの役目
  6. ポイントのまとめ

アリを食べる恐ろしいアリ

アリの中でも有名で人気があるのはグンタイアリです。グンタイアリは、勇ましい名前ですが、他のアリを奴隷にして世話をしてもらわないと自分では何もできないという習性には、ちょっと悲しくなります。ところが、グンタイアリの仲間に、とても恐ろしいアリがいました。

・3つのグンタイアリの分類

グンタイアリは、南米にいる「グンタイアリ亜科」とアフリカや東南アジアの熱帯域にいる「サスライアリ亜科」、および「ヒメサスライアリ亜科」の3つに分類されています。(注.亜科とは、科に含まれていて、一つ下の単位に相当します)

グンタイアリは、3亜科ともに放浪性で、集団で狩りをするアリですが、「ヒメサスライアリ亜科」だけは、名前からは想像できない程、凶暴(きょうぼう)なアリです。

ヒメサスライアリは、他のアリを襲って食べてしまうからです。

・ヒメサスライアリの特徴と巣の襲撃方法

ヒメのようなユリ

ヒメのようなユリ

ヒメサスライアリは東南アジアに50種程いて、それぞれ捕食するアリは決まっています。(好みの味があるようです)

ヒメサスライアリは、3mm-5mm程度の小さなアリですが、アリを襲撃する時は、集団で一斉に巣の中になだれ込んで、中にいるアリを毒針で刺し殺します。

何とか巣穴から逃れてきたアリは、幼虫をくわえて逃げまどいますが、右往左往しているだけでどうすることも出来ません。

ヒメサスライアリは襲撃が終ると、巣から幼虫や蛹(さなぎ)を持ち帰って自分たちの食料にしてしまいます。

ヒメサスライアリの存在意義

ヒメサスライアリに襲われた巣は、大抵全滅してしまいますが、直ぐに別のアリたちがやってきて暮らし始めます。ヒメサスライアリは、自分の巣を持たないで放浪するからです。

・アリの生息域から想像されるヒメサスライアリの役目

熱帯雨林地域でのアリは、多様性に富んでいて、数100m四方の範囲に500種も生息していることもあります。(ちなみに日本にいるアリは国土全体でも、300種に満たないそうです)

こんなに沢山のアリが狭い範囲にいるため、他の生物の生態系に与える影響は大きいでしょう。

ヒメサスライアリが巣を襲って、そこにいるアリを全滅させると、別のアリが来て営巣し始めます。つまり、ヒメサスライアリは、特定のアリだけが繁栄することを阻止して、アリ達の多様性を維持しているとも言えます。

アリの多様性を維持することは、他の生き物たちの生態系を保つことに繋がります。そう考えると、ヒメサスライアリの存在は、生態系のバランスに無くてはならないものなのでしょう。

ポイントのまとめ

東南アジアには、他のアリの巣を襲って、巣を壊滅させ、幼虫や蛹(さなぎ)を持ち帰って食料にしてしまう恐ろしい「ヒメサスライアリ」がいます。

ただし、熱帯雨林地域のアリは、数100m四方に500種も生息していることもあって、アリ達の多様性を維持するために必要な存在と考えられています。

尚、ヒメサスライアリは、アリの中の頂点に君臨している恐ろしい捕食者ですが、ヒメサスライアリにも苦手にしているアリがいます。それは、ハキリアリです。この関係については別の機会に紹介します。尚、今回紹介したヒメサスライアリは、日本の西表島にもいるそうです。