女王アリが、たった一匹から始める巣の作り方とは?

女王アリとさなぎ

女王アリとさなぎ

▼目次

 

女王アリがはじめる巣作り

新芽

新芽

アリは、社会性昆虫の代表のような生き物ですが、集団を最初に作るのは、たった1匹の女王アリです。女王アリがどのようにしてコロニーを作っているのかを、一般的なアリで紹介します。

女王アリの最初の一歩

この時点ではコロニーを持っていないため、女王アリは、まだ「女王アリ候補」ですが、ここでは、1匹の女王アリとして記載します。

女王アリの最初の一歩は、新たな家族を作るために、育った巣から飛び立つ結婚飛行です。

女王アリは、同時期に同種アリの他コロニーから飛び立ったオスアリたちと空中で交尾します。

 

この時、交尾で獲得した精子は、女王アリの特別な臓器で保存されて、産卵する時に卵の受精に使われます。(20年分も確保すると言われています)

結婚飛行を終えて地上に降りた女王アリは、いらなくなった4枚の翅を切り落として巣穴を作ります。オスアリたちは、死んでしまいます。

・女王アリが一匹でやること

女王アリは、たった1匹で巣穴を掘って、そこに、最初の10個〜20個程の卵を産みます。女王アリは、巣穴の中で、産んだ卵に雑菌が付かないように、卵をなめて清潔に保ちます。

 

卵からは、2週間ほどで幼虫が孵化(ふか)しますが、幼虫たちには手も足もないため、女王アリが1匹で育てます。幼虫のエサは、女王アリが体内に蓄えておいた栄養を吐き戻して、口移しで幼虫に与えます。

女王アリからエサをもらって成長した幼虫は、やがて口から糸をはいて繭(まゆ)を作り、その中で蛹(さなぎ)の期間を経てから、働きアリが羽化(うか)します。

 

卵を産んでから、最初の働きアリが羽化まで、約1.5ヶ月かかりますが、この間は、女王アリは、1匹だけで、何も食べずに子育てをしています。

以上が、新たな巣(コロニー)を作る時の女王アリがする仕事です。

 

やがて、最初に羽化した働きアリたちは、女王アリの身の回りの世話だけでなく、生まれた卵や幼虫の育児などをしてくれるようになります。

ポイントのまとめ

巣作りの最初の一歩は、1匹の女王アリが巣穴を掘る所から始めて、最初の働きアリが羽化するまでの子育てなどの全ての作業をすることでした。

その期間は、女王アリは何も食べることも出来ませんが、栄養を幼虫に与えて世話をしています。

女王アリは、産卵だけして身の回りの面倒は、全て働きアリたちがしてくれるので、ちょっとずるいと思うこともありましたが、巣を作り始める時には、たった一匹で大変な仕事をしていました。

女王アリは、働きアリが生まれると、徐々に産卵数を増やします。その理由は、働きアリの数を把握して、世話をしなければならない幼虫の数を調整しているからと言われています。

女王アリは子孫を産むだけではなくて、コロニー全体のバランスもみていたようです。