ツル植物がぐんぐん成長する理由と成長するための仕組み

ツル植物

ツル植物

ツル植物は直ぐ伸びるため、グリーンカーテンにはもってこいですが、早く成長する理由や、そのためにしていること等、疑問点は沢山あります。この記事では、ツル植物の仕組みや工夫、茎内部の構造など、普通の植物には見られない独特なものを紹介しています。

▼目次

  1. ツル植物がぐんぐん成長する理由
  2. ツル植物の光合成をするための戦略
  3. 特別なツルの仕組み
  4. ・巻きひげの工夫
  5. ・巻きひげ先端の吸盤
  6. ・壁に貼り付く吸着根
  7. ツル植物が早く成長するための仕組み
  8. ・早く成長する1つ目の理由
  9. ・早く成長する2つ目の理由
  10. ポイントのまとめ

ツル植物がぐんぐん成長する理由

ゴーヤカーテン

ゴーヤカーテン

暑い夏に備えて、グリーンカーテンを作る時期になりました。ツルのある植物は、ぐんぐん伸びて成長するため、グリーンカーテンにはもってこいですが、何故、ツル植物は、他の植物よりも早く成長するのか? また、早く成長するために何をしているのでしょうか?

調べた結果、ツル植物が早く成長するのは、光合成をするためでした。太陽光線を受けることのできる場所に葉を茂らせたかったのです。

ツル植物が早く成長する、さまざまな仕組みもありました。この仕組みは、後半で紹介します。

ツル植物の光合成をするための戦略

どんな植物も光合成をしなければ生きていけないため、上に伸びようとします。

普通の植物は、太い茎を作ることで他の植物よりも大きく成長して太陽光線を独占しますが、ツル植物は、発想を変えて、大きな植物に巻き付いて成長することを選びました。

ツル植物の戦略は、大きな植物が周囲にあっても、あきらめないで成長できる画期的な方法でしたが、ツル植物として生き抜くには、特別な仕掛けも必要でしょう。

特別なツルの仕組み

フウセンカズラ

フウセンカズラ

ツル植物は、体を支えるために他の植物に巻き付いて成長します。ツル植物の特別な仕掛けは、次のようなものでした。

・巻きひげの工夫

アサガオの巻きひげは、先端が何かに触れると巻き付いて固定します。この巻きひげはラセン状になっていて、まるでバネのような働きをしますが、ラセンの向きは途中で反転しています。

ラセンが反転する理由は、引っ張られた時に、ちぎれにくくするための工夫です。

・巻きひげ先端の吸盤

ブドウ科のツタは、秋になると紅葉して冬には落葉します。このブドウ科の巻きひげの先端には吸盤があって、くっつきやすくなっています。

・壁に貼り付く吸着根

家の壁などに貼りつくようにして伸びるツタは、吸着根と呼ばれる茎から出る根があります。吸着根には、吸盤があって特殊な粘液を出して垂直な壁などに貼りつくことが出来ます

ツル植物が早く成長するための仕組み

ツル植物は、大きな植物への巻きつきや、はりつくための仕組みなどで、より高く伸びることができますが、他の植物に先駆けて早く成長する、2つの仕組みもありました。

・早く成長する1つ目の理由

ツルを持っていない植物は、体を支えるためのしっかりした茎が必要ですが、ツル植物はツルで支柱や他の植物にしがみつくため、太い茎は不要です。

つまり、ツル植物は太くて立派な茎を作るエネルギーを、成長するためだけに振り向けることができます。これが、ツル植物が早く成長する1つ目の理由です。

・早く成長する2つ目の理由

普通の植物は、水分や養分を吸い上げる道管(どうかん)や、光合成で作った養分を吸い上げる師管(しかん)を太くすると茎の強度が低下してしまいますが、ツル植物は茎の強度を気にしないで管を太くできるため、水分や養分を素早く先端に届けることができます。
これが、ツル植物が早く成長する2つ目の理由です。

ポイントのまとめ

ツル植物が、あっという間に成長する理由は、光合成に必要な太陽光線を獲得するための、生き残りをかけた戦略でした。

ツル植物には、他の植物などに巻き付くための仕組みや工夫、早く成長するための茎内部の構造など、普通の植物には見られない独特なものがありました。