清楚で魅惑的なカタクリの花|カタクリの種子散布の方法

カタクリの花

カタクリの花

カタクリの花は、「春の妖精」と呼ばれて、万葉の時代から多くの人から慕われている花です。現在では多くの市町村から町の花に指定していますが、生存域が減少しています。カタクリの種子の散布は、アリとの共生関係を利用していました。

▼目次

  1. 清楚で魅惑的なカタクリの花
  2. カタクリの開花までの道のり
  3. カタクリの種子散布方法
  4. ・アリとの共生による種子散布方法
  5. ポイントのまとめ

清楚で魅惑的なカタクリの花

カタクリ花1

カタクリ花1

カタクリという花は、ニリンソウなどとともに「春の妖精」と呼ばれます。私はカタクリという花も知りませんでしたが、はじめてカタクリを見た時には、感動するほどでした。

もう、とっくにカタクリの花が咲く季節は過ぎてしまいましたが、ちょっとうす暗い落葉樹林の下に、陽が射し込んだあたりに咲きます。10㎝程の背丈の先にうつむいたような薄紫色の花をつけます。

カタクリの花は、ともかく清々しくて清楚(せいそ)できれいで、おしとやかさがあります。

女性に例えると、若くて前向きで何に対しても真正面に向き合う活動的な人のようですが、そんな風に見えて、ちょっと控え目なお嬢さんのイメージもあります。

カタクリの花は、万葉の時代には歌に詠(よ)まれています。また、多くのハイカーや登山者たちからも慕われている花です。

現在では多くの市町村から町の花に指定されていますが、絶滅危惧種に指定する都道府県も多く、存続が危ぶまれている花です。

カタクリの開花までの道のり

カタクリ花3

カタクリ花3

カタクリは、発芽しても直ぐには花をつけません。
発芽して1年目は、芽を出すだけです。2年から7年ぐらいは、春さきに楕円形の1枚の葉をつけて、鱗茎に栄養を蓄えることに専念します。

やがて、2枚目の葉がついた頃に、やっと花を開花させますが、開花した年でも、周囲の草木が生い茂ると直ぐに葉を落としてしまいます。

開花した翌年からは毎年開花してくれるものと期待していましたが、カタクリの花は気まぐれです。栄養が不足していると花を咲かせてくれません。1枚の葉だけを伸ばして、翌年の開花に向けて栄養補給をすると言われています。

カタクリの種子散布方法

カタクリ花2

カタクリ花2

植物は、自分で移動することができないため、種子に綿毛を付けて風で運搬するなど、さまざまな工夫をして、広範囲に広げようとします。その中の手段に、アリに種子を運んでもらう方法があります。

カタクリは、アリに種子を散布してもらう植物の一種です。

・アリとの共生による種子散布方法

カタクリの種子には、「エライオソーム」が付いています。「エライオソーム」には、アリが好む物質が含まれているため、アリは、カタクリの種子を巣まで運びます。

アリは、カタクリの種子を巣の内部に運んだ後、エサにする「エライオソーム」だけを切り出して巣内に残し、カタクリの種子は巣の外に廃棄します。巣内の不要物は、腐敗するなどして衛生上の問題が起きるため、食べられない種子は不要物として巣の外に捨てられます。

 

このような行為は、カタクリから見ると、遠方まで種子を運んでもらって、陽のあたるところに置かれるため、種子を広い範囲に散布してもらったことになります。アリは、「エライオソーム」というエサをカタクリから貰ったことになるので、お互いに助かる共生関係が成立しています。

これが、カタクリとアリの共生による種子散布方法です。

ポイントのまとめ

カタクリ花9

カタクリ花9

カタクリの花は、ニリンソウなどとともに「春の妖精」と呼ばれます。万葉の時代には歌に詠(よ)まれていて、多くのハイカーや登山者たちからも慕われている花です。現在では多くの市町村から町の花に指定されていますが、生存域が減少していて、存続も危ぶまれています。

カタクリの花は、開花までの期間が長いだけでなく、環境からの影響を受けやすい花でした。

カタクリは、アリとの共生関係を利用して、遠方までアリに種子を運んでもらう植物の一種でした。