鳥類の体温|高体温にしなければならない理由と高体温維持の秘密

飛ぶ鳥たち

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鳥の体温は大抵40℃〜42℃に保たれています。哺乳類と同様に恒温動物だからです。でも何故、これほど高温なのでしょう。この記事では、高体温のメリットとデメリットや、鳥類が高体温を維持するための秘密などを紹介しています。

▼目次

  1. 鳥の体温は、なぜ高いの?
  2. ・高体温のメリットとデメリット
  3. 高体温を維持するための秘密
  4. ・特別な体温調節機構
  5. ポイントのまとめ

鳥類の体温

ほとんどの鳥類は、体の大きさや、環境(厳寒の極地や灼熱の砂漠)に影響されないで、体内の温度を40℃〜42℃に保っています。鳥は、哺乳類と同じで、自分自身で熱を作り出して体温を調節している恒温動物だからですが、何故こんなに体温が高いのでしょうか。理由について調べてみました。

・高体温のメリットとデメリット

一般的に動物の生理的能力は体温の上昇とともに増加します。体温が10℃高くなると、神経刺激の伝達速度は1.8倍になって、筋肉収縮の速度は3倍にも増えます。

これは、素晴らしいことすが、鳥が高体温を維持するには、爬虫類の20〜30倍のエネルギーが必要になると言われています。しかも、高体温を保つとオーバーヒートによる死のリスクも増えてしまいます。
体温が46℃を超えると細胞内のたんぱく質の修復は破壊に追い付かなくなるし、脳内では致死的な生化学反応が起こってしまうからです。

鳥が高体温を維持するための秘密

アカショウビン

アカショウビン

両生類や爬虫類も体温が高くなると素早い動きで逃げることや襲いかかることができるようになりますが、持久力が続かないため、直ぐに動けなくなります。
それに比べて、体温を40℃に維持している鳥類は、素晴らしい持久力を持っていて、数時間から数日間も飛び続ける種もいます。

・特別な体温調節機構

鳥類は、このように素晴らしい体温調節機構と、持久力を持つため、体細胞への膨大なエネルギー供給と急速な酸素の供給を必要とするだけでなく、このような高次元の活動の結果、体内にたまる有毒物質をきわめて短時間に排出する仕組みを体内に持っています。

鳥類は、空を飛ぶために、軽い骨格と、軽くて力強い筋肉、高代謝効率と酸素供給の能力を持つ循環器系と呼吸器系を獲得しました。空を飛ぶために獲得した体の機構が、結果として秀でた体温調節機能などにつながったのでしょう。
特に、これらを実現するために「気嚢システム」の役割は大きいです。
気嚢システムについては、別の機会に少しずつ紹介していく予定です。

ポイントのまとめ

鳥の体温は大抵40℃〜42℃に保たれています。哺乳類と同様に恒温動物だからです。

哺乳類よりも温度が高い理由は、温度が高い方が、活動能力が増すからです。おそらく、空を飛ぶために特別な運動能力が必要なのでしょう。ただし、体温が高くなるとさまざまな副作用もあります。

鳥が高体温を維持するためにやっていることは、軽くて力強い筋肉、高代謝効率と酸素供給の能力を持つ循環器系と呼吸器系を獲得などです。特に気嚢システムの役割は大きいです。

鳥類は、体に悪影響を及ぼすけれども、空を飛ぶために高体温にならざるを得なかったのでしょう。